見出し画像

おかえりモネ 8

ドラマにジャズ喫茶が登場します。店の名前はSwifty。店にはソニーロリンズやウェインショーターといった巨人の写真が。
おそらくこの店のモデルは岩手県一関市にあるジャズ喫茶ベイシーです。ベイシーのマスター菅原正二さんのニックネームがSwiftyなのです。名付け親は菅原さんと交流があったアメリカのジャズピアノ奏者故カウントベイシー。店の名前もカウントベイシーからです。ドラマの店主の人物造形に菅原さんがある程度反映されているのでしょう。
伝説のジャズ喫茶として知られていて錚々たる有名人がこの店を訪れています。渡辺貞夫、坂田明、村上ポンタ秀一、ペーターブロッツマン、タモリ、色川武大、永六輔などなど。この店を舞台に「ジャズ喫茶ベイシーSwiftyの譚詩」というタイトルで映画にもなりました。主人公の母親役、鈴木京香も出演しています。
店主がカメラが趣味という設定はおそらく、ジャズミュージシャン来日公演の写真集「Jazz in Japan 1963-1974」を出された登米出身のフォトグラファー、三浦功大さんがモデルではないかと思われます。弟さんが登米にある宮城芸術文化館の館長です。蓮の花の写真家としても知られていて、キリスト教会と蓮の花の関係についても論じています。ギリシャ、テサロニケの古い教会に蓮の花をモチーフにしたモザイクがあるのですよ。
また気仙沼にはスイングドルフィンズという小中学生のジュニアジャズオーケストラが存在します。中学時代に主人公と同級生たちが吹奏楽をするモデルはこれですね。きっと。
ジャズとキリスト教の関係性については歴史を掘り下げていかれると興味深いかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?