見出し画像

手塚治虫と高橋留美子

自分が牧師として奉仕しているキリスト教会の近くに足守(あしもり)という地域があります。岡山市北区足守。鉄道で言うと桃太郎線の愛称がある吉備線にも足守駅があります。歴史的に古い土地柄で、岡山に越してきてからここが蘭学者の緒方洪庵の生まれた土地だと言うことを初めて知りました。

緒方洪庵の適塾が大阪にある関係で、勝手に関西の人だと思い込んでいました。吉備から大坂に出てきた人生だったのですね。緒方洪庵つながりで思わずふたりの漫画家を連想しました。

「犬夜叉」や「うる星やつら」で知られる漫画家高橋留美子の高祖父、高橋辰五郎は近代助産師教育に足跡を残した人物です。明治時代に新潟から大阪に出て高橋辰五郎が学んだのが緒方正清。緒方洪庵の家系に連なる人です。緒方洪庵の孫にあたる緒方千恵。この人がクリスチャンなのですが、緒方千恵の結婚相手が緒方正清ですね。緒方洪庵から見ると、義理の孫という関係性に当たります。高橋留美子と緒方洪庵がこういう形で繋がるとは。

一方、最近、ブラックジャックの新作がチャットGPTで描かれたことで話題になっている手塚治虫の曽祖父にあたる手塚良仙は蘭学者で、緒方洪庵が大阪に開いた私塾、適塾で学びました。手束治虫の漫画「陽だまりの樹」に手束良仙も出てきます。

手塚治虫と高橋留美子にそんな接点があったとは。岡山に緒方洪庵が生まれなければ「鉄腕アトム」も「らんま1/2」も読めなかったということになりましょうか。高橋留美子は{犬夜叉}は手塚治虫の「どろろ」から影響を受けたと公言していますが、二人の関係は家系的にもっと昔まで遡るようです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?