見出し画像

どんな慶應生がどこに就職する?

私は偏差値66ほどの公立高校から慶應に進学し、卒業したのちに最大手金融機関に勤めております。

今回は慶應の就活にスポットを当て、どんな慶應生がどこに就職するのかを解説したいと思います。ちなみに、私は慶應法出身なので慶應法に限って話をしたいと思います。(慶應法は慶應の中でも経済と並んで就活で強いので、あくまで法学部の話だと思ってください。商、文、SFCとは全く毛色が違います。)また、総合職での採用を前提としておりますので、一般職やエリア職の話は今回はしていません。

1.超絶優秀層

慶應の中の上位2%ほどは帰国子女、頭の回転早い、要領がいい、家柄もいい、容姿端麗、抜群のコミュ力とスペックにスペックを重ねた人がいます。頭がいいだけでなく、語学力があり学生のうちからあらゆる場面で社会と接点を持ったり、就活に勤しんだりします。大学2年頃から動き出すこのような方々は外資系投資銀行や外資系戦略コンサルティング会社に就職します。ゴールドマンサックスやJPモルガン、マッキンゼーなどです。新卒から1,000万円近い報酬を得て、六本木で悠々自適に遊びまくります。ただ、こういう超絶優秀層は上位2%ほどで慶應全体で学年に30人ほど、法学部では10人程度でしょう。私の近い友人にはこういった方はいませんでした。慶應内部の帰国子女に多い印象です。

2.帰国子女&コミュ力高め層

慶應は帰国子女が本当に多いです。親が海外で働いていて、そこで語学力を蓄え慶應の内部に進学する人が多いんですね。私の周りにも帰国子女の方はたくさんいました。帰国子女の中にも、あまり外交的でない方もいますが、帰国子女&外交的な方は体感でほとんど五大総合商社に行きます。3年生ごろから就活を意識し出して、4年の6月の総合商社や金融大手を受け、総合商社に行きます。三菱商事や三井物産、住友商事、伊藤忠商事など若手から高給です。特に慶應法・経済で帰国子女&コミュ力(ここでは簡単に言えば飲み会を盛り上げられる力)高めな人は本当に商社が多いです。商社が欲しがる学歴・語学力・コミュ力などを兼ね備えているんですね。私の周りにもそこまで真面目ではなく、勉強もできなくとも帰国子女で飲み会が好きな人はみんな総合商社に行きました。プラスして、こういった属性の方は電通・博報堂も多いです。広告代理店も就活では大人気で、商社と併願する方が多いです。体感ですが、総合商社と電通・博報堂は真面目な人よりもチャラい人が多いですね。飲み好きでおしゃべりではっちゃけタイプです。じゃないと働いて飲んでの商社マンライフは送れないのかもしれませんね。総じて、この辺りの人は帰国子女かつコミュ力のある盛り上げ上手な方が多いです。私はそういう人たちを横目に「商社と電博の雰囲気にはついていけないな」と思っていました。

3.普通に優秀層

慶應法の上から40%ぐらいの人は大体ここの層だと思ってください。慶應法ですから、上位40%でも世間からすればだいぶ優秀だと思います。コミュ力があり、清潔感があり、与えられた課題を素早く正確にこなすことができます。この辺りの層は、中高から勉強を頑張ってきて、周りから優秀優秀と言われます。サークルやバイト、インターンなども積極的に頑張ります。いわゆる優秀層です。そして、就活も頑張り有名で高給な大企業に内定をもらいます。具体的にはメガバンク、東京海上日動、日本生命、野村證券などの金融トップ。富士フィルム、キーエンス、トヨタ、旭化成、などのメーカートップ。Big4、アクセンチュア、NTTデータ、野村総研などのコンサル。この辺りが慶應法の上位40%までのボリューム層です。優秀な方が多く、各社で出世していきます。

4.我が道を行く層

少しズレますが、我が道を行く層も一定数います。具体的には官僚、記者が多いです。官僚に行く方々は自分が日本を担って行くんだという熱意があり、非常に優秀な方が多いです。私の友人にも財務省や外務省に行った方々がいましたが、この人たちならなんとなく上手くやってくれるだろうと一国民として任せたいなと思える方々でした。政府系金融機関の日本政策投資銀行や国際協力銀行なんかも、非常に優秀な方が多いです。官僚と併願する方も多いですね。また記者になる方も、取材したいことが決まっている、ジャーナリズムを探究したいなど記者のみを受けている方もいました。彼らも優秀で、知的好奇心に溢れていました。私の周りだと、共同通信、中日新聞、日経新聞などがいました。朝日新聞は新聞業界の中でも特に入社するのが難しいらしいです。大学院に進む方は、法律学科だと多いです。

5.就活上手くいかない層

慶應法だろうと全員が全員希望の進路を叶えられるわけではありません。なかなか就活が上手くいかず、志望順位の低い企業に進む方もいます。体感で3割ほどは上手くいかず、4年生の7.8月になっても就活を続けたり、就職留年をしたりします。



最後に。慶應法にもいろんな方がいます。新卒就活で希望の結果が出なくても人生が終わるわけではありません。今の時代は転職もしやすいですしフリーランスで自由に生きる道もあります。また、仕事を極力しないで生きる生き方もあります。個人個人で自分にとっての幸せのあり方を模索して生きていけるといいなと私自身も含めて思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?