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【スノーボード通訳】November / Mountain Fox 158 24-25 レビュー

ものすごくタイミングよく試乗会に遭遇してNovemberの来期ボードに乗ることができました。乗ることができたのはMountain Fox158, C-KENTIAL, ARTISTE 154wの3本。
写真を撮る時間もなく、白馬五竜とおみゲレンデとGoryu Wavesで2本ずつ乗っただけですが、できる限りのアウトプットをしてみました。

まずはMountain Fox 158
パウダー+フリースタイルと伝えたところ、まずは、とこちらを勧められた。
パウダーボード感のある幅広のシェイプ、なかなか個性的なアウトライン。
アウトラインだけを見比べると、これまでに乗ったボードの中ではWhite Space Montanoに似ている。
Montanoは以前書きました

スクエア(ダイアモンド形状というのかな)のノーズに、テーパードされたテールはハーフムーンのチップ。ワイデストポイントから上がるノーズキックが強めのキャンバーは、パウダーでの浮力や壁地形への対応力、荒地での走破性を意識している印象。
サイドカーブは大きく、有効エッジが長く取られているように見える。

ここ数年で、パウダー、マウンテン&フリースタイル系のボードは、幅広ノーズ、テーパードシェイプ、キャンバー強め、に収斂されてきた気がする。

スタンス位置の表記が2つあり、パウダーではセットバックを推奨している。

試乗会ボードだからなのか、ソールが良い、とても良い、めちゃくちゃ走った。(ドミネーターのステッカーが貼ってあったことも書いておきます笑)

圧雪でのターンはとてもエッジ効く、足応えのしっかりした乗り味。キャンバーも効いていて、スピードに乗ったカービング、ターンの切り返しが気持ち良い。
テールも存在感があり、オーリー性能もフリースタイルボードと比べても遜色ない。
地形への対応力という点では、壁に斜めに入って飛ぶよりも、垂直に入って当てこむスラッシュ系の動きがスムーズであった。壁を使ったマイナス方向のカービングでも、テールまでエッジが効き、有効エッジの長さが良いターン弧を引き出してくれた。

イレギュラーへのリカバリーもボードが粘ってくれる感覚。
長さの割にスウィングウェイトも軽く感じられ、ボード自体のバランスがとても良い。かなり考えられているのではないだろうか、綿密に計算されたウェイトバランスを感じた。

パウダーでの浮力についてはパウダーで乗れれば一番分かりやすいのだが、乗れない場合は見た目、アウトラインを触った時、乗っている時、トータルの要素で感じとっている。
見た目の長さであったり、ターンのバランスであったり、ボードによって違うが、今回乗った印象では、大きく浮力性能が感じられるタイミングはなかった。パウダーについては今回は試すことができなかったので、結局は不明。

フレックスに関してはレングスによって違うと聞いたが、ちょっと硬すぎるのでは?と感じた。
深いパウダー、ツリーランでの取り回しは難しいかもしれないが、ハーフムーンテールが助けてくれるのかもしれない。今回乗った感想としては、スティープなオープンバーンをスピードに乗って楽しむのが正解だと思う。

オールマウンテンフリースタイルという名前の通り、BC、ゲレンデ、パークと全て楽しめるボードではあると思うが、ゲレンデを流すだけならばこの日に乗った「ARTISTE 154w」の方が楽しかった。

マウンテンエリアでも試してみたいなという期待値を残して。。

今回は3部作、他の2本についても書いていきます!

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