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#153読書録 客観性の落とし穴を読んで問いが沢山生まれた話

こんにちは!けーたです。(20240318ver1.1として更新)

今日は客観性の落とし穴という本を読みましたので、読書メモとして残しておきます。

最近、リンクを埋め込んでも本の画像が出ないのが寂しいですね。リンクの貼り付け方法変わったのかな?画像から感じる印象って大事だなって思っているのに、、、だれか知っていたら教えてください。

話は変わって、この本との出合いについてです。

この本との出会いは、自分の読書メンターが名古屋に来られた際に自分がよくいく本屋さんでフロアをグルグル回りながら、いつもどんな風に本を選んでいるのですかー?とあーでもない、こーでもないおしゃべりをしながらたどり着いた1冊なのです。

そうそう、別の気づき。

自分が買ったのはこの1冊だけでしたが、メンターはひょいひょいっと数冊を購入されていました、、、本が好きな人の行動力は測れません(今日のお題に寄せてみた)

という事で、この辺りから本題です。


この本を読んでみての全体感

まず、第4章までの残半パートと、第5章からの後半パートが大きくテイストを変えているように感じたので、この本は1章から順々に読む系の本なのだと、読み始めてすぐに気づきました。

正直、前半部分は客観性=数値化を行う事の弊害について、だいぶポジションを取って語られる感じました。

そのまま本の内容を受け取るのではなく、それっと本当にそう言い切れるのかな?客観性を上げる事と、主張していることのつながりって言える?

など本と対話できるという意味ですごく良いです。(確実に著者はあえてのポジションだと思いますのが)

そこから、後半にかけては刺激的なぐらいの具体例が挿入されており、客観性、個別、偶然性などの関係性とバランス論を展開が学びでした。

本自体は頁数は170ちょいで、あっという間に読み終わるかなと思っていましたが、立ち止まって考えさせられることが多く、咀嚼するのに時間がかかりました。

問いもたくさん出せますし、少しかみ砕くのに時間がかかる良い本それが、全体感です。

だれにおススメする?

普段、定量化や客観性をどう担保するかを軸に考えており、定性的なことは避け気味になってしまうという方にまずはおススメします。

定量と定性のバランスを見直すイメージの考え方のオプションを広げるという意味合いでこの本がおススメできるのでは?と思いました。

自分の頭に残していきたいフレーズ達

科学の客観的価値は何か?

この問い、結構考えさせられました。ちなみに本で書かれている事はこちら

「科学の客観的価値は何か?」と問うとき、その意味は「科学はものごとの本当の性質を教えてくれるか」ということではない。「科学はものごとの本当の関連を教えてくれるか」ということを意味する

出典 客観性の落とし穴p26

個別の事象というよりも関連性という考え方かな?となり納得。これまでに立てたことが無かった問いなので、メンターと話をしてみたいと思います!

ちなみに自分だったら、すでに定義されている言葉を用いて、その事象を捉えなおすことにより認知を広げやすくすること。です。

個別と偶然を擁護した時に人は序列という縛りから解放される

まず、なぜこのフレーズをチョイスしたか。なのですが、まずカッコいい。

自分の口からこのフレーズが発せられる可能性は、この本に出逢うまでは完全なるゼロでした。今は、ゼロではありません笑

ちょっと内容が飛んでしまいますが、個別性というものを当たり前としたら、苦しみというものに、大小はないという事実が浮かび上がるそんなことが書かれており、これには納得。

なぜならば、自分も数年前に本当に本当に苦しい思いをしたことがあります

ただ、そんな自分もある意味で苦しさに対する耐性ができた部分はありますが、やっぱりその時も違う、ちっちゃなことでも苦しみを感じたりもしました。大きい小さいではないのだなと体感しています。

その、ジャブみたいな小さな苦しみが溜まり、脳内のリソーセスを奪って苦しくなる一面もありました。

そもそも、苦しいってのは数値化できないし、比較するもんでもないよな。と改めて本に書かれていることに納得できました。

それ以降、苦しいという状況に対して、甘えているとかの無意識にでてくるような考えをキチンと分離して、人の話をジャッジせずにそのまんま受け止めようということが少しずつできるようになってきています。

生きる意志も、死にたいという意思も持たず

このフレーズがでてきた所が強烈で、正直理解できなかったので、そのままの気持ちを残しておこうと思いこのフレーズを選びました。

このフレーズはナチスドイツにおける障碍者への虐殺につながっており、周りには、様々な人がいる。自分以外の人がみんな違う状態で存在している。それを完全否定して、虐殺に及んでいる。最近日本で起こった事件もそう。

みんな違っていい。その違いをそのまま受け止めるという思想から、かなり反対方向にあるなと感じました。

ちゃんと自分もできているかな?と少し不安に感じるところもありながらですが。

いつ自分がそういう思想に傾かないとも限らないので戒めの意味も含めてこのフレーズを心に刻みます。

まとめ

新しい出会いを本に求めるのであれば、まったく普段の文脈とは関係ないメンターがこれ面白いかもよ!って推してくれるということが本当に効果的だなと実感できましたw

なんといっても、この本との出会いは、メンターといっしょに本屋を巡っていて目次も読まずにジャケ買いだったのです。

そして、この本のタイトル客観性の落とし穴。この本に出逢うまで本当に客観性に落とし穴があるなんて考えたこともなかったのです。確実に世界感が広がりました笑

前半と後半の流れが大きく変わるので、ビジネス書と違い、さくっとは読めませんが、問いが沢山得られるので是非手に取られてみてください。

だれかの選書の参考になれば幸いです。

ではでは



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