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SIerにとって市民開発者は脅威であり希望

こんにちは。Kaneyasuです。
昨日はPowerAppsの勉強会にお邪魔しました。ありがとうございます。

PowerAppsは完全に素人なので、周りの方に教えてもらいながらやらせていただきました。
勉強会の中で市民開発者をどう思いますか?と聞かれたので、そのことについて私の感想を書いてみたいと思います。

PowerAppsは完全に素人なので、周りの方に教えてもらいながらやらせていただきました。
少しだけ理解できた気がします。

勉強会の中で市民開発者と、市民開発者をどう思いますか?と聞かれたのでそのことについて私の感想を書いてみたいと思います。


市民開発者とは

市民開発者とは、IT部門に属さずに自分たちが使うシステムやアプリケーションの新規開発や機能拡張を行う、「ビジネス部門の開発者」である。状況に応じさまざまなツールを活用して使いやすいように改良や機能拡張を加え、ときには新規に開発することもある。

「市民開発者」による自動化の民主化

自分たちが使うシステムやアプリケーションの新規開発や機能拡張を行う、という部分が肝ですね。
事業会社などでローコード、ノーコードを使う方を指すことが多いようで、これらのツールが広まるにつれて生まれた言葉のようです。

市民開発者はSIerにとって脅威

市民開発者をどう思いますか?という質問については、一言で言うと脅威です。
ローコード・ノーコードがあれば、SIerがやってきたことをお客様が自らできるようになります。
SIerとして自分たちの仕事がなくなる可能性があります。
今時のツールを使えばデザインも自動で行われ、性能も最適化されますから、下手すると自分たちが作るよりもクオリティが高い可能性があります。
すごい世の中ですね。

ローコード・ノーコードで作ったシステムは、規模が大きくなった時の性能・保守性に問題が生じる可能性が高い…という思いが一瞬よぎります。
Accessで作ったシステムの置き換えなどで苦労した思い出があるからです。
しかし、これは現段階で話すべきことではありませんね。
今は、それよりもこれまでプログラミングに興味がなかった人が、興味を持つようになったことを喜ぶべきだと思います。

市民開発者はSIerにとって希望

かつて私は、お客様との調整にとても苦労しました。
私の話し方が悪かったのが大部分を占めていたと思います。
しかし、プログラミングの概念があまり広まっていなかった時代だったというのも一因かもしれません。
モノづくりや美術は、義務教育を通じて体験するから難しさが想像できるが、プログラミングは昔の義務教育の中には出てこなかったので、知らない人には難しさを想像できないという説を聞いたことがあります。
人間は経験したことがないことは想像できないですから。

一方で、ここ数年でシステム開発に理解を示すお客様も増えた感覚があります。
システム開発に関する様々な成功・失敗が世間に広まったのもあるでしょうが、プログラミングに触れる人が増えたことも関係ある気がしています。
今後、市民開発者の方が増えていけば、SIerにとってもより仕事がしやすくなる現場が増えるのではないかと思います。

厳しくもワクワクする未来

市民開発者の登場により、単純なプログラミングの仕事は減っていくでしょう。
一方で、お客様の方でできることは任せられるようになるとも言えますので、プロフェッショナルであるSIerはAIや分析など、より高度な活用に注力できるようになるとも言えます。
SIerにとってはより苦しくなりつつも、高度なことに注力できるワクワクする時代に突入すると私は思います。

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