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音って何?

砂時計を眺めてたら,いろいろなことが浮かんできます。

砂の落ちる音が聞いてみたかったのですが,残念ながら耳を近づけても音は聞こえませんでした。

ところで「音」ってなんでしょう?

「空気がないと音が伝わらない」というのは,理科の授業で習った記憶があります。

このフレーズをよく眺めてみると,

「音」は空気がないと伝わらない
けれど「音」というものは存在する

という意味にも解釈することができます。

あれ?そもそも空気のないところでも「音」は存在しているのだろうか?

音って何?



音の正体とは?

Google先生に聞いてみました。

どうやら「モノの振動」が音の正体のようです。

正確には物体の「振動」が引き起こす「周囲の物質(媒質)」への圧力変化が波となって伝わり,私たちが認識したそれを「音」と呼んでいるのです。

例えばあなたが転校初日に,曲がり角で食パンを咥えて走ってきた女の子とぶつかったとします。

その時二人の身体に振動が起こります。

「「ドーンッ!」」

この物体の「振動」が、弾性のある空気の圧力を変化させ、波(疎密波)を発生させます。これが耳まで届くと「ドーン」という音となって聞こえるわけです。

「ちょっとアンタ!どこみて歩いてるのよ!」

声帯を振動させることで,周囲の空気の圧力を変化させ,それが伝わって言葉が聞き取れます。

「(ドキッ)(か、かわいい!?)」

ちなみにこの「ドキッ」は、あなたの下ごころが震えたのであって実際に「音」が発生しているわけではありません。

「音」は存在するか?

「振動が音の原因」だと直感的に知っている人も多いと思います。
じゃあ、【振動=音】なのかというと,そうともいえないのです。

「音」は物体の振動が,周囲の物質(媒質)への連続的な圧力の変化を与えることで生まれます。ということは周囲に物質がまったく無い真空状態では「音」自体は生まれないということもできます。

あなたが宇宙空間を遊泳中,目の前で宇宙船と隕石がぶつかったとします。擬音で表現するなら「ドンッ!グシャッ!」という感じでしょうか。
しかし、宇宙は真空なので、実際には(笑)音はまったく聞こえません。

砂の落ちる音が聞こえなくても特に違和感はありませんでした。一方で,宇宙船と隕石が衝突しても音が無いなんてとても興味深い体験になるのではないでしょうか。もし機会があればですけど。

いまのところスケジュールに宇宙遊泳の予定ははいっていません。

変な生き物

モノの振動が生み出す連続的で微妙な空気の圧力変化を捉え,それに一喜一憂する変な生き物がいます。

それは私たち人間です。

いろいろな「音」のひとつに「音楽」があります。音楽は楽器により発生する振動が音源となる「音」です。人間はこの音を耳で増幅し電気信号に変え脳に伝え,音楽として認識します。

音楽を聴くと私たちは,楽しくなったり悲しくなったりします。大勢で集まって音楽に合わせて踊ったり歌ったりすることもあります。涙がこぼれたり胸が苦しくなったり,特定の記憶が呼び覚まされたりすることもあります。

あらためて考えると「音」はなんとも不思議です。
そして、そんな音に囲まれて生活し,音によって泣いたり笑ったりしている変な生き物が私たち人間なのです。

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