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私のインタビューデビューは恥ずかしいくらいボロボロでした(苦笑)

ライティングには、いろいろな種類があります。
私はSEOライティングから出発しましたが、現在ではそれだけにとどまらずインタビューをはじめ構成案の作成やブックライティング、そして市場リサーチ&レポート作成と幅広く受注しています。

特に「好きだな」と感じているのは、クライアントとインタビューまたは打ち合わせをして文章を書くこと。日本語で会話できるとほっとしますし、新しい出会いに刺激をもらい、ライティング業に精が出ます。

そんな自分のことを時々“インタビューライター”と名乗ることもあるのですが、ライターになりたての頃は、人にインタビューするなんて考えたこともありませんでした。


1. ライターになったのは日陰で仕事ができるから

もともとライティングが三度の飯よりも好きだったこともありますが、人と会わずに自由に作業できることも、ライターを選んだ理由の一つでした。

ライター業は、黙々と作業する孤独な仕事というふうに、どちらかというとネガティブなイメージがあるかもしれません。けれども私は、人と接することなく黙々と作業できるポジションがとても気に入っていました。

どちらかというと一人で自由に行動することが好きで、人前に出ることは苦手。文章なら自分の言いたいことを伝えられるのですが、会話となるとそうはいきません。こんな性格ですから「ライターは天職だわ」と疑わず、日々記事を書いて報酬を得られればそれでいいと思っていました。


2. 突然舞い込んだインタビュー案件。結果は「うわ、最悪……」


そんなある日、インタビューの案件を受けました。相手は中小企業の若手社長さん。
「ある媒体向けの文章が必要だが、時間がなくて書けないから自分の話したことを基に作成してほしい」とのことでした。厳密にいうとインタビュー記事というわけではありませんが、文章を作成するにあたり質問をして情報を引き出さなくてはなりません。

社長さんのホームページを調べてその経歴を見てびっくり。こんなにすごい人が、インタビュー経験ゼロの私に声をかけてくれるなんて。
最初は断ろうと思ったのですが、仕事の内容がとても魅力的でしたし、好奇心が抑えきれずに受けてしまいました。

その後インタビューの日時を調整しインタビューに必要な資料をいただいて、と作業は順調に進んでいきましたが、インタビューの日が近づくにつれて不安が大きくなっていきました。

受注した時は好奇心が強く「なんとかなる!」な~んてワクワクしていたのですが、仕事ですからね。しかもチャンスは1度しかありません。限られた時間の中で資料を読み込んで質問を作成し、インタビューのテクニックに関する本を読み、さらに身だしなみを整えて(普段はジャージで仕事しています 笑)なんとか間に合わせました。

そして当日。

社長さんはとても気さくで、オドオドしている私を上手にリードしてくれたのですが、今振り返ると本当にボロボロな内容でした。

まず笑顔がぎこちない。
ガチガチに緊張していたので仕方ないのですが、きっと社長さんは怖い思いをしただろうな(苦笑)。

質問の仕方も、緊張のあまりどもってばかりいたうえに、冗長的で最悪でした。
あれだけ本を読んで頭に叩き込んだのに、その場になるとすっかり忘れてしまい、全く意味なし。
その場をなごまそうとジョークは飛ばしたものの滑ってしまうし、逆に質問されてしどろもどろにことを答える始末。

唯一救いだったのは、相手の話を遮って話さなかったことだけでしょうか(話すことはダメでも聞くことは得意だったことを思い出しました 苦笑)。

とにかく、私にとっては苦い思い出となってしまいました。



3. インタビューの面白さに目覚めインタビューライターに

その後、なぜか社長さんから何度かインタビュー+記事のご依頼をいただくようになったのですが、経験を積んでいくうちに人の話を聞いて記事にすることに楽しみを感じるようになりました。
振り返ると、この経験はライターとしてステップアップするきっかけになったと思います。社長さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

「話を聞いて記事にする」という依頼も徐々に増え、それに比例するかのように「インタビュースキルをもっと上げたい」気持ちもむくむくと強くなっていきました。

その後私はインタビューの師匠とも呼べる2人の方と出会います。師匠たちとの出会いがきっかけで、インタビューに対する自信がつき経験を重ねるたびに満足のいくインタビューができるようになりました。師匠たちに対しても、感謝の気持ちしかないです。

ある案件では、インタビュー記事作成後クライアントから「自分の言いたいことを上手に引き出して、それを伝わるような記事に仕上げてくれて感謝しかない」とのお言葉をいただきました。

これが何よりうれしかったですね。人の役に立てたという喜びもそうですが、自分はインタビューライターに向いていることを確信できたのですから。

まとめ:「人見知りだから」は関係ない! 興味があったらとりあえずやってみよう

人ってどんなふうに変わるのか予想できないことがあります。それは自分の人生についても言えることですが、本当に不思議ですよね。

私はもともと話すことは得意ではありませんし、人前に出るのも苦手です。
そんな私でもインタビューライターとしてコンスタントに活動できています。
その人の社会活動や価値観、熱い想いを直接聞けることは、インタビューライターの特権ですよね。この経験が、ライターという職業に深みを与えてくれていると思います。

もし、インタビューに興味があったらとりあえず挑戦してみるといいですよ。最初はぐちゃぐちゃでも、なんとかなるものです。やってみたい気持ちはあるのに「人見知りだから」という理由で諦めるのはもったいないですよ。

インタビューライターの魅力は、一つの記事では語り尽くせないほど。実際にやってみて「そうなんだよね」と共感してもらえたらいいなと思います。

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