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佐藤誠二朗
2016年1月29日 12:45
あれは確か……、1996年か1997年だったと思う。僕は、『宝島』という雑誌の編集部に所属していた。当時の『宝島』は、コンビニでよく売れる大衆向け男性誌で、ゴシップニュースから、ヌードグラビア、アダルト系情報まで、雑多で下世話な娯楽記事が満載だった。毎年、夏になると、オカルト系の記事が受けた。その年、まだ20代の下っ端だった僕は、先輩編集者が嫌がる「最恐心霊スポット体験レポート」的