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「フィードフォワード」がこれからの時代に求められる理由

「あなたはこれからの未来どうしたいですか?」

この問いにあなたならどう答えますか?
答えに詰まる人もいれば、スラスラと答えられる人もいると思います。

経営の世界では、新商品を考案する際、過去のベストプラクティスを参考にしたり、過去の失敗や経験を基にすることがほとんどです。
しかし、過去に囚われず、未来どうしていきたいかにフォーカスして新商品を開発し、爆発的なヒットを遂げた人物がいます。

「スティーブ・ジョブズ」元Apple CEO

 彼は過去の失敗や成功に囚われず、MacやiPhone, iPad, apple watchという世界的にヒットした商品を作り出し、今もなお、彼の意思を受け継ぎ、市場を賑わせています。

彼が成功した理由は、

常に未来どうしていきたいのか

を考えていたことが1つの要因なのです。

脳は2つのことを同時に認識できない

認知科学的にお伝えすると、

脳は2つのゲシュタルトを同時に認識・維持できない
ゲシュタルト
「知覚は単に対象となる物事に由来する個別的な感覚刺激によって形成されるのではなく、それら個別的な刺激には還元出来ない全体的な枠組みによって大きく規定される」というもの。つまり、人は個々の情報を認識するのではなく、ひとつの集合体として情報を認識するという考え方。
引用元: https://docoic.com/52810

例)漢字 「最高」という漢字を見た時、日本人は違和感なく「さいこう」と読むことはできます。ここでいう個々の情報とは、「最高」という漢字が小さな構成要素(日と取るという漢字)をバラバラに認識している状態です。

また、人間の体温が部分によって異なることはなく、常に身体全体が同じ体温であることもゲシュタルトによるものです。

ここでお伝えしたいのは、

脳による認識として、「過去」と「未来」の両方に
常に意識を向け続けることはできない

ということです。

人間は「無意識的」に「過去」または「未来」のどちらかに意識を向けているのです。

「コンフォートゾーン」を未来の望ましい状態に置く

コンフォートゾーン
慣れ親しんだ場所・空間・状態 安心できる場所

人間はゲシュタルトを1つのみ認識できるので、認識した場所を維持し続けようとします。そのコンフォートゾーンを「未来の望ましい場所=あるべき姿」に置くことを認識する必要があります。

「コンフォートゾーン」を「未来の望ましい場所」に置くことで、
「無意識的」にコンフォートゾーンに留まる為の行動をしようとします。

コーチングを通して、クライアントのコンフォートゾーンを
「未来」にずらす

人は「過去」または「未来」のどちらかにしか意識をフォーカスさせることができないというお話をしましたが、コーチングではどのようにこの考えを落とし込んでいくことができるのでしょうか?

それが「フィードフォワード」です。

フィードフォワード
未来に意識を向けて行動することができるように促す為の技術

ビジネスの世界において、「フィードバック」という言葉が存在します。一般的に「過去」の出来事に対してのコメントです。

「フィードバック」を受けることで、人は必然的に「過去思考」に変換されます。

「過去」から学ぶことは非常に大切です。「過去」に目を向けることがいけないということではありません。問題なのは「過去」に囚われて、未来に目を向ける力が下がってしまうことです。

未来思考を引き出す為の方法が「フィードフォワード」です。

このフィードフォワードを行う際のクライアントへの質問が

・これからの未来どうしていきたいですか
・5年後のあなたはどうなっていますか?
・2025年の今、あなたは何をしていますか?何を考えていますか?

コーチングを始めてすぐに現状の「今」に目を向けると、クライアントを現状に留めてしまうことになります。「未来のあるべき姿」にクライアントの意識を移行させた上で、未来に対しての現状に目を向けることが大切なのです。

フィードフォワードが生み出す2つのメリット

①「他者が未来に目を向けるのを助ける」

「過去」に目を向けた時、過去の嫌な経験が頭に浮かぶ人がいます。しかし、「未来」に目を向けた時、自由な発想で理想の未来を想像することができます。

人から「未来」についての質問をされて嬉しく思う人は多いはずです。

「週末は何するの?」

と聞かれるだけでも聞かれた人の思考は必然的に「未来思考」になるのです。

②「実は自分が未来に意識を向けている」

会話では「レシーバー(聞き手)」と「フォワーダー(発言者)」がいます。

人間の脳は、人に質問をしている時、意識では相手に向けて質問をしていても、無意識的に自分にも同じ質問をしているように感じるようです。

「未来どうしていきたいか?」

コーチングで「レシーバー」に向けてこの質問をしている時、コーチ自身もまた必然的に「未来思考」になっていくので、「コーチ」も必然的にハッピーな気持ちになっていきます。

「フィードフォワード」を通して、「未来思考」になるのは「コーチ」と「クライアント」の両方なのです。

「フィードフォワード」がこれからの時代に求められる理由

今の時代、日進月歩、世界が成長し、今まで経験してこなかった出来事に触れる機会が非常に多くなっていきます。過去の成功が通用しない時代に突入しています。

だからこそ、「過去」の経験は1つの糧として、「未来思考」になる為の「フィードフォワード」が求められるようになっているのです。

しかし、まだこのことに気づいている人は多くないように感じます。

だからこそ、コーチングはこれからの時代さらに求められるようになると確信しています。

「未来に目を向けて行動したい。でも何をしたらいいかわからない。」と感じている方は私に連絡をください。

コーチングを提供させていただきます。

一緒に「未来」に生きる人生を過ごしましょう!


引用元


最後までお読みいただき、誠に感謝致します。 よろしければサポートをお願い致します!今後、プロコーチとしての活動(CTI受講料/コーチング資料購入)に活用し、みなさまにアウトプットさせていただきます!