無礼な言葉　〜こいつ、何様？〜

フォローしているツイッターにこんな投稿があった。

「こいつ、何様？（後述省略）」この省略のした部分は賛否があるのでここでは弁じないこととする。

さて、「こいつ」の意味は、気に入らない相手に対してつかう三人称で相手を罵るときに吐く嫌な言葉である。眼の前で言われたたことがあるので、使われた人間の気持ちがよく分かる。その使った相手はとても今でも苦手な輩であり仕事を一緒にやることもある。できればそばにいたくない。それはさておき、「こいつ」には、親しい身を感じる相手に使うこともできる。「こいつ、なかなかやるなぁ〜」といった感じだ。その時の状況で捉え方は真逆になる。

「何様」にも、いろいろと意味がある。もともとは、偉人、高貴な人のことを指す言葉である。ただし、世の中一般的には皮肉を込めて、または揶揄したり、酷評したりするときに使われることが多い。これも嫌な言葉である。

なので、「こいつ、何様？」は「えっらそーに、お前、何って言ってやがる。お前みたいなやつが・・・」と、頭の中がカーっと熱くなり怒りに燃え盛るのだ。で吐き出したあとリツートや同調してくれるコメントを読んで、しめしめ「陥れてやった」と一人で悦に浸る。恐ろしい光景が目に浮かぶのだ。

一方で、「こいつ、何様」を「こいつ、やるなぁ〜、あんなにヘボだったのに、ここまで立派につぶやくことができるほど、位階もあがったんだ、すごいなぁ、偉いなぁ」と言葉の意味を履き違えることもできなくはない。まぁ、曲解にもほどがあるけれども、言葉とは面白いものだ。「無礼な言葉」として述べているので、もちろん曲解などはしていない。念の為。

コメント付きのリツイートに、「言わなくても良いとを」と書いてあるものがあった。まさに無礼だからである。礼を失したと思わせるのは、「こいつ、何様？」あとに続く内容に対してである。礼を失する事については別途noteしているので、そちらを参照されたい。

ツイートはつぶやき、感情が顕になるところだ。ぼそっと言ったことはまさに心の現れである。誰がどう思おうと、「そんなのかんけーねー」とは言えないほど我々はツイッターに縛られ始めている。

だが、ツイッターなどSNSやメディアではなく、誰もいないところで一人ぼそっと呟く自由はまだ許されている。まだね。

「幸福について」つづく。