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鳥見の散歩に出て 冬の光を摂取した

望遠カメラを持って散歩に出る。
冬の鳥たちに出会うために。
幸い、日も照っている。

身支度をして家を出た。
いつものように出雲川の堤防を歩く。

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川沿いのヨシ原から小鳥たちの声がする。
カシラダカやホオジロが愛らしい姿を見せてくれる。

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カシラダカ(頭高)
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ホオジロ(頬白)

浅瀬には常連のセグロセキレイだけでなく、イソシギの姿も。
いずれもせわしなく尾を振り、食べ物を探して歩き回る。

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セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
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イソシギ(磯鴫)

冬芽がまだ固いソメイヨシノには、鈴なりのカワラヒワが羽づくろい。
枝先にはモズがとまって獲物を狙っている。
畑では北国からの冬の使者、ツグミがちょこちょこ歩き回っている。

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カワラヒワ(河原鶸)
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モズ(百舌鳥)
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ツグミ(鶫)

ファインダーを覗くたび、冬の光は美しいと思う。
横から射す光が、舞台上のスポットライトのように被写体の陰影をくっきりと映し出す。

見慣れたはずの八千鉾神社の参道も、光の筋がさざなみのように敷き詰められて、まるで別の場所のようだった。

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そうこうしているうちに、日が沈みかけてきた。

出雲川の堤防を戻る。夕日を背に受けて。
金色に輝くヨシの向こうには、雪をまとった綿向山が輝いていた。

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帰宅した。
身体は少し冷えていたが、心は満たされていた。

この目で、冬の光をたっぷりと摂取したからだろう。
美しい光景は、美味しい食事と同様に、生きる力を与えてくれると思う。

もしかしたら鳥たちも、冬の光に生きる力を得ているのだろうか。

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