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【IELTSリスニング】7.5まではシンプルなコツと対策でOK


こんにちは。遠藤暁(@str_se)です。

本記事の内容では『IELTSのリスニング対策と本番でのコツ』を紹介していきます。


「リスニングのスコアが上がらない」
「どんな方法で対策すればいいか分からない」


そんなひとは、ぜひ一度本記事を読んでみてください。



ということで、このnoteが解決する疑問は以下の通り。

・そもそもIELTSのリスニングの問題形式は?
・本番ではどんなコツがある?
・どんな方法で対策すればいい?


ちなみに筆者のIELTS受験歴は以下のようになっています。

2020-11-13-14.08のイメージ-1


これまで4度も受験済みです。

見ればわかると思いますが、パート別の最高スコアは以下の通りです。

Reading:7.0
Listening:7.5
Writing:6.5
Speaking:6.0


リスニングに関してはIELTSを受けるたびにスコアが上がっている(5.5→6.0→6.5→7.5)ので、ぼくがやってきた対策は間違ってないなと思ってます。


ということで早速、IELTSリスニング対策とコツについて解説していきます。




【IELTSリスニング】7.5を取るために行った対策とコツ


これまでにぼくが獲得したリスニングの最高バンドスコアは7.5。

なので少なくとも本記事で紹介するコツと対策によって7.5は取れるということは証明されていますので、ご安心ください

ただし、8.0以上はちょっと未知です。


コツと対策を紹介していくまえに、少しだけIELTSのリスニングの問題形式に触れておきますね。




IELTSリスニングの形式


すでに知っているひとも多いかもしれませんが、一応紹介しておきます。

IELTSのリスニングは以下のような形式です。


・時間は約30分
・Section1〜4まであり、各Section10問の計40問
・選択問題もあれば、単語を自分で『記入』する問題もある
・実際の30分の試験のあとに、解答用紙に答えを書きうつすための10分が与えられる



上記の通り。形式はシンプルです。

さいごの10分間も含めると、リスニングの試験時間は約40分となりますね。



✔︎各Sectionの形式

Section1〜4があると説明しましたが、それぞれのSectionの形式は以下のようになっています。


・Section1→2人の人物による会話
・Section2→1人語り
・Section3→2人の人物による会話
・Section4→1人語り


トピックはいろいろあるのですべてを紹介するのは無理ですが、この基本的な形式は理解しておいてください。



✔︎各バンドスコアの正解数

ちなみに、リスニングでそれぞれのバンドスコアを獲得するために必要な正解数は以下の通りです。


9.0:40問(全問正解)
8.5:38-39問
8.0:35-37問
7.5:33-34問
7.0:30-32問
6.5:27-29問
6.0:23-26問
以下省略


参照:http://theieltscoach.com/wp-content/uploads/2017/03/IELTS-Band-Score-Conversion-Table.pdf


自分が目指しているバンドスコアに到達するには何問正解しないといけないのか、しっかり把握しておきましょう。




リスニングの2つのコツ


ということで、まずはリスニングの『コツ』をみていきましょう。


ぼくから紹介するコツは2つです。

①『問題を読む時間』の使い方
②スペル不明ならとりあえずカタカナで書く

順に詳しく説明していきます。




コツ➀:『問題を読む時間』の使い方を工夫する


これがリスニングにおいて一番重要かと。

それぞれのSectionには、ガイダンス+問題を読む時間(計40秒くらい)があります。

その時間を使って、問題の先読みを徹底的におこないましょう。


そのなかでも大切なのは『Section2と3の先読み』。

なぜかというと、IELTSのリスニングはSection1と4は比較的点数がとりやすく、Section2と3のほうが難しいからです



✔︎Section1は飛ばす

ぼくはSection1は先読みしていませんでした。ぶっちゃけSection1は、あらかじめ問題をみておく必要なんてありません。

一度過去問を解いてみればわかると思いますが、Section1は単語を書きとる問題で、問題文自体も全然難しくないんです

なのでそこに時間をかけるのはもったいないんですよね。


Section1の形式は『2人の人物による会話』と説明しましたが、その会話が始まってから問題を読むくらいで十分対応できます。



✔︎Section2と3が大事

Section1はかなり簡単なので、ぼくはSection1のガイダンス+問題を読む時間でSection2の問題を先読みしていました。

そしてSection2のガイダンス+問題を読む時間の前半の半分で『Section3』を読み、後半の半分でもう一度『Section2』の問題を読み込むという流れ。

Section3のガイダンスと問題を読む時間は、すべてSection3に充てる。

これがぼくの『問題先読み』の時間の使い方でした。


ちょっとややこしいですかね。一旦整理します。

仮に各Sectionの『ガイダンス+問題を読む時間』が合計40秒だとしましょう。

すると以下のような時間の使い方になります。


・Section1の40秒→Section2の問題を読む
・Section2の40秒→前半の20秒はSection3の問題を読み、後半の20秒でSection2の問題をもう一度読む
・Section3の40秒→Section3の問題を読む
・Section4の40秒→Section4の問題を読む


こうすることで、Section2と3は2回問題文を読めます。


ぼくはこの方法で、リスニングのバンドスコア7.5を取れました。

過去問をやるといつもSection2と3で点数を落としていたので、いろいろ工夫した結果この方法にたどり着きました。




コツ②:スペルが不明ならカタカナで書いておく


リスニングの試験中、以下のような状況におちいる可能性はそこそこあります。

「単語は聴きとれたけどスペルがわからない」

ぼく自身も何度かありました。


スペルがまったくわからないとまではいかなくても、迷うことは誰にでもあります。
そうなったら、とりあえず問題用紙にカタカナ(もちろんひらがなでもOK)で記入しておくようにしましょう。


「『permanent』という単語は聞きとれたけどスペルがわからない!」


それなら問題用紙に『パーマネント』ってとりあえず書いておけばいいんです。


間違っても、その場でスペルを考えるなんてことはしないでください。
そんな時間はありません。


Section4が終わったあとに、解答用紙に解答を記入するための時間が10分間あります。
その10分のなかで、分からなかったスペルを考えましょう。

もう一度いいますが、間違ってもリスニング中にスペルを考えるなんてことはしないでください

そんなことをしているあいだに大切な部分を聞き逃してしまう可能性もあるので。


当たり前ですが、音声が流れているあいだは『聞くこと』に全力で集中すること。

スペルはあとから考えればOKです。



✔︎とにかく埋める

もし仮にスペルに自信がなかったとしても、とにかく解答用紙は埋めましょう。

空白で出すことのないように。


まぁ単語を記入する問題でまったく該当部分が聞き取れなかったら、空白でも仕方ないです。

でも単語が聞きとれてスペルがわからないだけなら、必ずなにかしら記入してください

当たる可能性はありますから。




リスニングの3つの対策


ここまでリスニングのコツを解説してきました。

ここからはリスニングでバンドスコアを上げるための『対策』を紹介していきます。


ぼくはこれから紹介する勉強法で、最終的に7.5に届きました。

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しかもIELTSを受験するたびに、リスニングのスコアは伸びています。なので、信頼してもらって大丈夫です。

それでは勉強法をみていきましょう。




対策①:シャドーイング


まず一つ目の対策は『シャドーイング』。

シャドーイングとは、一言でいうと『聞いた音声をそのまま口に出して発音すること』です。


文章で説明するよりも実際にやっているところをみたほうが理解しやすいので、以下の動画をご覧ください。



ぼくも最初はこの動画をみてシャドーイングのイメージをつかみました。


ちなみにこの動画に出てくるATSUさんというかたは、IELTSでOverall8.5を取ったことがあるめちゃくちゃすごいかた。

ATSUさんのtwitterも紹介しておくので、気になるかたはフォローしてみてください。

@atsueigo


そして上記の動画をみたら、実際に一度試してみてください。

そこで気づくと思います。『全然できない』ということに。


ぼくも最初やってみたときはまったくできませんでした。シャドーイングって、想像以上に難しいです。

音声と同じようなスピードで口が回らず、なかなか英語が出てこないんですよね


ただ動画のなかでATSUさんもおっしゃっていますが、「間違えても大丈夫」です。

慣れも必要なので、最初はできなくても気にせずコツコツ続けていきましょう。



✔︎『継続』が大事

シャドーイングができるようになるまでは、そこそこ時間がかかります。

ぼくはある程度できるようになるまで1ヶ月くらいかかりましたね。


毎日20〜30分のシャドーイングを1ヶ月くらい続ければ、だんだん慣れてきます。

ただやってみればわかりますが、シャドーイングってめちゃくちゃ疲れるんですよ。やっている間はめちゃくちゃ集中するので。


なので朝昼晩10分ずつとか、朝晩15分ずつとか、小分けにしながら取りくんでみてください

そのほうが無理なく続けられると思います。



✔︎教材はなんでもいい

ちなみに、シャドーイングをする際の教材はなんでも大丈夫です。

ただしスクリプトがついているものにしましょう。自分が口に出した英語が合っているのか確認できないと意味がないので。


ぼくが使ったのは以下の『IELTS公式問題集』と、『BBC Learning English』というアプリ。

問題集はこちら↓


自宅やカフェ等でじっくりリスニングの練習ができるときは公式問題集を使い、電車のなかや移動中はBBCのアプリで練習していました。



✔︎BBC Learning English

BBC Learning Englishにはいくつかのプログラムがありますが、以下の2つがオススメです。


・6 Minute English
・6 Minute Vocabulary


上記の2つは一つ一つのエピソードが約6分。
IELTSのリスニングの各Sectionも6分程度なので、同じくらいの時間なのでいい練習になりますよ。


一応BBC Learning Englishの使い方を説明しておきます。

スマホでアプリをダウンロードしたら、ホーム画面下部の『Programmes』というところをクリック。


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するといくつかプログラムがでてくるので、『6 Minute Englosh』をクリックしましょう。


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そうすると以下のようなページになるので、『Follow this programme』をクリックしておくと、次回からホーム画面の『My Learning』という場所に自分がフォローしたプログラムが表示されるので便利です。


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対策②:1.5倍速


続いてのリスニング対策は『1.5倍速』で聞くこと。

このスピードで慣れておけば、通常のスピードで音声を聞いたときに「ふざけてスローモーションで話してるんか?」ってくらいゆっくりに聞こえます。


シャドーイングと同様、1.5倍速に慣れるまではすこし時間がかかりますが、コツコツ続ければそのうち聞きとれるようになるので安心してください。

音声のスピードの変更は以下のサイトでできます。



使い方は簡単です。以下の写真内の順番で進んでください。

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①→スピードを変更したいファイルを選択
②→スピードを選択(0.5倍速〜2倍速の中のお好みで)
③→スピード変更&ダウンロード

1.5倍速があまりにも速いと感じるのであれば、最初は1.2倍速とかで始めてみてもいいと思いますよ。



✔︎ディクテーション

IELTSのリスニング対策に関する他の記事をみてみると、ディクテーションをオススメしている記事もあります。

ちなみにディクテーションとは、『聞きとった音声をそのまま書き取ること』です。


ディクテーションをオススメするひとの主張は以下の通り。

「IELTSのリスニングは単語を書くパートもあるから、聞きとった単語を書く訓練は必要」

その通りだな!と思って実際に試してみました。


結論からいうと、ぼくは5、6回やってみましたが最終的にはほとんどやっていません。

理由は以下の2つ。

①:時間がかかりすぎるから
②:効率が悪すぎると思ったから


ディクテーションは基本的にすべての文を書きとるので、やってみれば分かりますがめちゃくちゃ時間がかかるんですよ。

でもIELTSのリスニングでは、書きとるのは多くてもthree words。基本的にはone word onlyです。


だったら何回もIELTSのリスニング過去問を解いて、そのときに書けなかった単語を重点的に復習すれば問題ありません。

何度か過去問を解けばわかると思いますが、書きとる単語はそこまで難しくありません。

「こんな単語書けるかよ!」みたいな単語はでこないんですよね。


なのでディクテーションをやって『すべての単語をかけるようにする』なんてことをやる必要はないと思います。

ぼくはディクテーションはやらず、シャドーイングをやりながら『スペルが怪しい単語』だけスペルをチェックするようにしました。

それだけでもリスニングで7.5取れたので、信用してもらって大丈夫です。




対策③:聞く量を増やしまくる


リスニング対策のさいごは、かなりスパルタです。

毎日30分より1時間、1時間より2時間

といった形で、『英語を聞く時間』をできるだけ増やすこと。


『量を増やす』というと必ず『量より質が大事だ!』という意見が飛んできます。

つまり『なんとなく聞き流すだけの2時間より、集中して30分聞く練習をしたほうがいい』ってことだと思いますが、その意見に対するぼくの主張は以下の通りです。


そんなの当たり前やん。質を大事にしたうえで「量」の話をしてんねん


集中してやるなんて、そんなの当たり前じゃないですか。「集中したうえで、30分より1時間。1時間より2時間やりましょう」ということです。


リスニングでスコアをあげるには『聞く量を増やす』ということを避けては通れません。

大変ですが、がんばりましょう。




まとめ:地道な継続がなにより大切


IELTSのリスニングでぼくがおこなってきた対策と、いくつかのコツを紹介しました。

最初のほうは1日1時間くらいリスニングの練習をしていましたが、「これじゃ足りないな」と思い、最後のほうは毎日2時間くらい練習していましたね

その結果が、最終的に7.5というバンドスコアにつながったと思います。


「量」と「継続」は本当に大切です。

本記事で紹介した勉強法を参考にしつつ、努力し続けましょう。


さいごに、コツと対策を振り返っておきます。

コツ
・「問題を読む時間」の使い方を工夫する
・スペルが不明ならカタカナで書いておく
対策
・シャドーイング
・1.5倍速
・聞く量を増やしまくる

以上です。がんばりましょう。



✔︎おまけ

IELTSの練習問題がたくさん載っているサイトをみつけました。

練習しまくって損はないので、ぜひ活用してください。



というわけで、今回は以上です。




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