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ラジオな時間

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ラジオが青春だった、ラジオが自分たちを育ててくれた、そんな思いを、思い出とともに綴る思い出ホロきゅんマガジンです。
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2022年4月の記事一覧

「ミリオンナイツ」にハマった高校時代

高校時代はいわゆる進学校に通い、放課後は塾に部活動、帰宅後に授業の予習・復習となると自分の時間というものは夜10時以降になることが多かった。その頃、本屋でFM STATIONを見つけFMに興味を持った。当時NHK-FMではクラシック番組ばかり放送しており、最新の邦楽は民放FM局で聴くしかなかったが、当時の岡山では民放FM局はなく、瀬戸内海を越えたFM香川を受信して聴くようになった。 夜10時から放送していた「赤坂泰彦のミリオンナイツ」には受験勉強のお供としてお世話になった。

小椋佳の呪文

家には、大きなステレオ・アンプがあった。それにずいぶんと立派なレコード・プレイヤーが載っていた。ターンテーブルといまなら言うのかもしれないが、当時はまだレコードをかけるものということでレコード・プレーヤーと呼んでいたように記憶している。 ステレオ・アンプは、ラジオも搭載していた。でもほとんど誰も使っていなかった。というのも、基本的には両親の部屋に設置してあり、両親はとくに音楽には興味がなかったのでほとんど使う機会がなかったのだ。もしかすると、たまにレコードをかけていたのかも

かつて「FMステーション」という雑誌があった。

というタイトルで記事を用意していたところ、以下の書籍を発見してしまった。 で、この本を読み終わるまでは、この雑誌『FMステーション』との出会いについては語れないだろうと思ったまでで、一生懸命にこの本を読んでいた。 まず基本的なこととして、この本は、2009年に単行本として出版されたものを2021年に文庫化したものであること。私は偶然に出会ったのだが、おそらくは、長らく絶版ないしは、入手困難な書籍であったろうことは容易に想像がつく。なので、偶然とはいえ、このタイミングで出会