シンガポール赴任になったときにしたこと
シンガポール赴任になったとき最初にやったことをまとめました。といっても、アメリカに比べればかなり準備するものが少なくてすむので、あんまり書くことがないです。
前提
シンガポールは政府のサイトがとても丁寧で、非ネイティブでもわかりやすい英語で書いてあります。何か困ったらこれを参照しましょう。
https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits
IPAを取得する
移民弁護士等に相談して、渡星する準備をしましょう。実は、IPAを取得する前に会社がシンガポール求人を出したりしないといけないのですが、こちらは説明省略します。移民弁護士等が必ず教えてくれるはずですし、通常は会社のコーポレートチームが対応してくれます。
○○という人を渡星させたいですよ、という申請を行って許可が下りると、IPA(In-Principle Approval Letter)というものが発行されます。数枚の紙です。これを携えて期間内に渡星します。期間は通常6ヶ月です。
ちなみにIPAを発行してくれるのはMOM(Ministry of Manpower)という機関です。日本で言う厚生労働省です。結構何回もお世話になると思うので覚えましょう。
家を探す
賃貸住宅を探しましょう。シンガポールでは外国人が家を購入するのは難しく、買えるのは高級住宅(Condoと呼ぶ)だけです。
余談はさておき、アメリカ移住の記事でも書いたのですが、住む場所は超重要です。めちゃくちゃ住みやすい家に住むか、ストレスだらけの家で我慢するかは、シンガポール生活そのものの善し悪しに大きく影響します。
「シンガポールに住んだからには、英語を話すぞ!中国語もだ!」という意気込みは大いに結構ですが、不動産エージェントは日系にお願いすることをおすすめします。
手数料は現地とあまり変わりません。日本人が知らないシンガポール事情を教えてくれるし、仕事が丁寧です。
僕は FOREAND REALTY NETWORK にお世話になりました。おすすめです。
住む場所は、お子さんがいる場合は学校の近くが良いでしょう。意外と電車バスの便が悪いです。徒歩は暑くて死にます。自動車が高い割に、自動車優先道路になっているんですよね。
お子さんがいない場合は、オフィスの近くに住むのが良いと思います。僕はちょっとごたごたがあって、一旦西の方にすんでから金融街に住んでいますが、金融街(CBD: Central Business District)最高です。
シンガポールはだいたいが Furnished (家具付き)なので、家具の好みも合わせてチェックする必要があります。ラッキーだと、新築だから家具買って無くて、好きなものを買っていいよ、なんていうパターンもありますが、稀です。
僕は趣味の合わない家具に囲まれて生きることが嫌だったので、家具なしの物件を探しました。それで値段が下がることがないのでちょっと納得いかないですが、結果的には超気に入ったマンションにいるので満足です。
EP/DPカードを発行する
IPAをもって、MOMに行きます。そうすると、写真撮影などを経てEPカード(Employment Pass)を発行してくれます。配偶者には DPカード(Dependant Pass)が発行されます。郵送されるので、自宅の住所を登録する必要があります。なお、こちらの郵送先は職場でも良いです。
アメリカの場合は職場にしてカード紛失したケースを身近で見ましたが、シンガポールでは自分自身で職場にして、何の問題も無く届きました。
なお、2021年現在、DPカードで働くのは難しい状況になっています。
銀行口座を開く
アメリカのように、SSNの準備は要らないので、EPカードさえGETしたなら銀行口座はすぐに開きましょう。
DBS一択です。他に見向きもしなくてよし。金利も良いし、証券口座も開けるし、ネットサービスも充実しているし、支店もたくさんあります。DBSは政府系の銀行です。他に大きなところではOCBC, UOBがあります。
ちなみに会社の口座はOCBCで、今のところひどい目にしかあっていません。
シンガポールの雑感
・暑い
年中30度近くある亜熱帯です。湿気もすごいし暑いです。住んでれば慣れるかと思いきや、数年経っても、20分歩くとヘトヘトになります。
・事務仕事の質がたかい、丁寧
アメリカから直でシンガポールにきたからだと思いますが、日本並みの丁寧さで仕事をしてくれるので感動しました。
・酒の関税がえげつない
見間違いかな?と思うぐらい酒が高いです。すぐ慣れるけど。
・ものすごいきれい
場所によっては日本よりきれいだと思います。
・どこでも同じ街
CapitaLand という不動産グループがほとんどの駅ビルを作っているので、だいたいどこに行っても同じ街のようです。郊外の栄えた街みたいな感じで、ユニクロがあり、Zaraがあり、Fendiがあり、マクドナルドがあり、みたいな。ちょっとつまらないな、と正直思います。
・家具がダサい
ごめんなさい、これは感性の問題なんですが、チャチでダサいのが許せないです。上にも書きましたが、なんでこれを賃貸用に買ったんだ?みたいな赤とか黄色の家具があって、すごく嫌です(笑)。
レストランや街並みも、なんか惜しいなーという外装内装が多い。
ニューヨークは街並みも家の感じもうなるほど良いところが結構あったので、こういうところで差が出るのか、と思います。
家具探しも大変です。これは別のノートにする予定。
・経済の一点突破で切り開いてきたすごい国
国の端から端まですぐ行けてしまうほど、国土が極端に狭く、人員も資源も乏しい国が、ここまで豊かに発展したという事実は本当にすごいなと今でもよく思います。
・外国人労働者で成り立っている
トラックの荷台にぎっしり外国人労働者が座って、地方やお隣マレーシアから来る様子を頻繁に見かけます。国民差別も明確にあり、シンガポール国民は就職がとてもしやすいです。良くも悪くも極端な国です。
・あいまいさが無い
シンガポールは政府サイトもとても親切で、手続きの方法が明確です。刑罰が結構重いですが、何をすればだめなのか明確で、曖昧な線引きが全然ありません。労働条件等いろいろな線引きが明確で、とても住みやすいです。たまに日本の税金のことなどを調べると(僕はFPの資格を持っているのでそれなりに詳しいのですが)何をすればいいのか全然わからなくて途方に暮れることがよくあるのですが、シンガポールではそれがありません。
これぞ目指すべきIT化、平等化、近代化、という感じがします。シンガポールは発展のため最初に政治汚職を払拭した、というのもうなずけるし、そのリーダーシップは素晴らしいと感心しきりです。
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