【詩】恒星

わたしのからだの表象までも
光を湛えた命が燃えている
地殻の奥、紅く重く蠢く

言葉は生まれ
涙となって流れ
祈りと共に震える

苦しみは死よりおそろしく
闇よりいづる手は
深くわたしを抉った

言葉はかたちを忘れ
崩れて霧散し
塵と共に星雲を成した

揺らめいて放射する熱は
虹色の鉱石の欠片に宿り
まばらな闇の密度を暴く

蒼い流星の群れを
引き留める術なく佇む
わたしの命は瞬いている

白々と瞬いている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?