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クラシックディズニーで育った世代は最初からホンモノを知ってるんだぜ。

僕と同じように年代の人が、最初に出会ったアニメはディズニーだと思います。

ボクは60代ですが白雪姫もシンデレラもピーターパンも生まれるずっと前の作品です。で、物心ついて最初に出会ったアニメもディズニーでした。

正確に言うと、アトムや鉄人28号と同率1位かもな。そのころのテレビ状況で言うと、ディズニーアニメをテレビで見るのは難しかった。

映画館でその頃リアルタイムだと「王様の剣」「ジャングルブック」あたりですが、ちょっと地味な時代ですね。実はこの辺からディズニーの長編アニメーションは冬の時代が続きます。復活する1991年の「リトルマーメイド」まで30年近くかかったりする。

とは言えリバイバル的なものはよくやってました。昔の作品だとは思いもせずに見てたな。ピータパン、ダンボ、バンビなんか見た気がする。

話逸れましたか、やっぱりテレビと比べると映画はハードルが高かった。ちょっと距離はありましたね。

そんな中、実はテレビでもディズニーアニメを観る機会があったんですね。

その名も「ディズニーランド」というテレビ番組がありまして、金曜の夜8時だったかな。アメリカ制作で吹き替えだった。ウォルト・ディズニーがホストをやってた。いま考えるととんでもない番組でしたね。提供は三菱電機でした(←どうでもいい情報)。

『ディズニーランド』は、アメリカで1954年から1958年まで、その後はタイトルやネットワークを変更しながら2008年まで放送されたテレビ番組。日本では1958年8月29日から1972年4月30日まで日本テレビ系列で放送されていた。

ウィキペディアさんより

これ、正確にはアニメそのものよりも、制作の舞台裏とか、それこそアメリカのディズニーランドの映像とかが見られる、それこそ夢のような番組でしたね。(今だとディズニープラスでやってるアッセンブル:作品のバックストーリーみたいな感じです。)

(著作権的に問題あればすぐ消します)

日本の地方の小学生から見たアメリカはもう夢でしかなかった。

でもこの番組、アニメ大好き少年からすると、ちょっと辛いとこがあって、そもそも隔週だったんですよね。「プロレス中継」と一週おきだった。アニメ見たいのにプロレスかよ。リングで三菱の掃除機のデモンストレーションとかやってる場合かよ(←どうでもいいですね)と子供ながらに思ってた。

さらに、タイトルがディズニーランドというくらいなんで、中身がアニメだけじゃなかったんですね。ディズニーランドにいろんなランドがあるように、アニメの回だけじゃなくて「大自然の脅威」的なドキュメンタリーぽい回とか(NHKの「ダーウィンが来た」みたいなヤツね)子供向け教育番組的側面もきっとあったんだと思います。

「冒険の国」「おとぎの国」「未来の国」「開拓の国」って毎回最初に今日のジャンルのタイトルが出る。今思えば「アドベンチャーランド」「ファンタジーランド」「トゥモローランド」「フロンティアランド」だった。おとぎの国ってすごいね。今言う人いない…。

今思うとどれもすごいクオリティのコンテンツだったと思うけど、子供としてはアニメじゃなかったときのガッカリ度が凄くて…。

まあそんな感じだから、アニメが見られたときの興奮度、集中度はすごかったです。食い入るように見てました。

昔話が長くなってしまいましたが、そんなわけで、これで育った世代のアニメ好きはハンパなもんじゃない、筋金入りです。最初に白雪姫のクオリティから入ってるからね。

思いっきり影響を受けてしまい、美大に行って映像の仕事するというその後の道が決まっちゃった感じ。今でも尊敬する人はウォルト・ディズニーと円谷英二です。

たぶん同世代で影響受けた人も多いだろうと思いますね。そしてあのクオリティをずっと越えられなかった日本のアニメーションに悔しい思いをして、いつの間にか見なくなった人も多いと思う。
でも今は完全に追いついてちょっと追い越してますからね。ウォルトが今の日本のアニメ見たら何て言うかな。まあいろいろダメ出しはしそうですけどね。

技術もあるけど、思想の部分とかね。ディズニーはこころざしが高いから。
逆に今のディズニーアニメはちょっとその辺が変になっちゃってるので、オールドファンとしては辛いですけどね。ポリコレも大切だけど、吹っ切れて欲しいです。

そんなこんなで、時代を感じるのは何と言っても2024年についにやってくる「ミッキーマウスの著作権切れ」ですね。

作品誕生から95年(すごい!)これもそれまで50年で権利が切れてたのがディズニーがゴネて(失礼)伸びた歴史があります。
切れるのは第一作の「蒸気船ウィリー」だけなんで注意。みんなのものになるのはうれしい反面、下手な使い方をされないことを祈ります。
プーさんみたいにホラー映画にされるのだけはカンベンね。

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