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文句の取り扱いについて

文句に罪はない

文句を言う。って言いますが、
この場合の「モンク」って
不平不満ですよね。

その一方で、単純にモノの言い方のことも
「文句」と言います。
「歌の文句」とか「決まり文句」とかね。
この場合は別に不満なわけではないです。

「一言いってやろう」なんてときの「一言」。
この「一言」そのものは無色透明ですが、
あらためて「言う」から文句になるわけで、
人に向かってあらためてモノを言うときって
どうやらその人に対して
不満を持っているときみたいですね。

「一言多い」って、僕もよく言われますが、
これもこの「一言」にいい悪いはなくて、
「多い」からいけない。
いまそれ言うかよ。ってときだから悪い。
タイミングです。

秋は唇が寒い季節か?

「物言えば唇寒し秋の風」
って松尾芭蕉の句があります。
なかなか唇が寒くなる秋は来ないですが。

「言わなきゃよかった」をこんなに上手に
表現できるものなのか、と思いますね。
カンの悪い人だと
そりゃ寒いときにしゃべれば唇は寒いよ。
って思うだけかもしれないですが。

この句、最後の「秋の風」を
略して言われることも多いんですが、
「秋の風」があるからいいんだよね。

余計なこと言っちゃった、
と気づいた直後の気まずい間…。
マンガで表現するなら
吹き出しに(・・・)が入って
背景に葉っぱが一枚風に舞うって感じ。

唇が寒くない人々

これホントに気まずいですが、
まだ直後にわかるから傷は浅い。
そう思うとネットの発言とか怖いです。

言ったときは唇寒くないんだよね。
周りに風が吹いてないから感じない。
だから気づいたときには唇どころじゃない
全身凍りついてもう遅い。

それでも気づくならまだいい方で、
気づきもしないことが多いです。

人をけなす「評論」というのが、
概してキライなんですが、多分、
面と向かって言ってないからだと思います。
相手の顔は見えている。自分の顔は見せない。

文句を言うんなら、
同じくらいの愛情がないとね。
せめて、ここをこうしたらよくなる。
ってくらいのことを言える実力が自分にないと
言っちゃーいけないと思うんですけど。
違いますかね?

付けるからいけない

言いがかりは「付ける」と言います。
確かに貼り付けるイメージがある。
付けるっていかにも余計なことっぽい。
付録、付属、あってもなくてもいいもの。
だったら付けなきゃいいのに…。

文句は垂れる。不平はこぼす。
なんか溢れちゃってますね。
自分の中に溜めておく限度を越えた。
これも独り言ならいいんだけど、
垂れてこぼれたのがこっちに来ると嫌だよね。
ちょっとキタナイ、気持ち悪いです。

文句に罪はないんだけど、
扱い方なんでしょうね。

次回の言葉は「在庫」です。


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