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言葉のことばかり【占いの裏】

占いはいらない。

テレビの星占いが気に入らない。
朝、テレビをつけた瞬間
「今日の双子座は最悪です」って…。

朝っぱらからそんなこと
いきなり言われたくねーよ。
まったく信じちゃいないから、
どうでもいいって言えばいいんだけど、
やっぱりキモチよくはねーぞ。

だいたい同じ星座なら、
みんな運勢が同じなのか。

どうせやるなら、
次の日にフォローもしてほしいもんだね。
昨日の占い。当たった確率は30%でしたとか
やりっぱなしっちゅーのは、どーかと思うぞ。

ここまで不機嫌になるってことは
やっぱり運が悪かったのか…。

占いという仕事

占い師、売春婦、傭兵が
「世界最古の仕事」って聞いたことがある。

それぞれに
なるほどなあと思わせるところはある。
意外にものを作ったり売ったりじゃなくて
割と特殊なサービス業なのがおもしろい。
占いは「売らない」のダジャレかよと思った。

そういえば大昔、
亀の甲羅のヒビで占ったとか習ったな。

現代の仕事としての占いは
対面のサービス業ですね。
ある意味人生相談みたいなもんだから、
需要があるのはわかります。

つかみでちょっと当てるのが特徴です。
実績を示すと同時にエンタメの要素がある。
これがおもしろいし同時に胡散臭い。

「占いで 当てられるのは 昔だけ」

街角の占い屋さん(?)でも、
過去だけはしっかり当てますよね。
過去は「推理」できますからね、
会話なんかから。

「悩み事 答えを持って 相談し」

だいたい、悩み事を人に相談するときって、
すでに自分の中で答えを持っていて、
それを裏づけてほしいだけなんだよね。

この辺は別に占い師じゃなくても
誰かに人生相談されたときにも言えますね。
「この先どうしたらいいでしょう」なんて
ホントはわかるわけないし、
知ったこっちゃないんだけど、
そういうときは顔色を見て、
まずはできるだけ話させること。
だいたい自分でどうしたいか話します。
あとはそれを肯定してあげればほぼ終わる。

似顔絵描きという仕事

そう思うと、
意外に同じような仕事だと思うのが
似顔絵描きです。

「似ていると 言わせたいなら 二割増し」

街角の似顔絵描き。うまくやるコツは
正確に似せることより、
ちょっとキレイに描いてあげることです。
すごく似てても怒られることはあるが、
かわいく描いておこられることはない。
(バイトでやった経験があるのでわかる)

「見つからぬ 答えが顔に 書いてあり」

占いも似顔絵描きも、
こう言ってほしい、こう描いてほしい、を
見つけるのが一番の仕事ですね。たぶん

自分が言ってほしいことを人に言われる快感。
そこをズバッとつかれるとグッときたり
するんじゃないですかね。

で、たぶん
それはほとんどの人に共通してたりして、
意外と見つけるのはカンタンなのかも。
あ、ボクはそういうの、
まったく見つけられないひとです。

あと、街角でひとこと色紙に書いて、
女の子に感動されてる人も
そういうのがうまいんだろうね。

占いの「うら」

占いのうらは「心」ということらしい。
表からは見えないもの「裏」ですね。

でそれを「なう」。
これは縄を綯うのなうです。
いろいろ絡み合ってもつれちゃってるし。

「恨む」とか「羨む」とか
関係あるかはわからないけど、
心に関係する言葉には「うら」があるかも。

山本リンダの「狙い撃ち」
うらら、うらら、うらうらで〜、は
心を狙ってたみたいですよ。

また古い歌ですいません。

次回の言葉は「定番」です。


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