見出し画像

言葉のことばかり【見分ける】

イケメン類似問題

大河ドラマ「光る君へ」が意外におもしろい。
歴史好きのお父さんはハマらない気もするが、
それはそれで平安時代の組織や政治など、
ハードなとこはハードだし、
生活や文化もいい意味で違和感があって、
すごく楽しめている。

とは言え、メインはドロドロした人間関係と
ラブロマンスなので、そこが苦手な人には
無理かもしれない。

紫式部を描きながら源氏物語のトーンで
ドラマ作ったってことだな。
そう思うと、恋愛もドロドロも、
文化なんだなあと思う。

あと近いのは、少女マンガと宝塚?
あくまでトーンという意味です。

ということでなかなかおもしろい。
おもしろいのだが、一個だけ問題がある。

登場人物が全員「美形」なんである。
そういうとこが少女マンガぽいんだが、
それ自体にはなんの問題もない。しかし、

登場人物の見分けがつかないのだ…。

とにかくいっぱい人物が登場して、
くっついたり離れたりするのだが、
どの人が誰で、どのひとと
くっついているのかがよくわからない…。

特に男性の方。
みんな適度にイケメンで、なんか似ている。
その辺、造詣が深い人には
普通に見分けられるんだろうけど、
当然ながら浅いので。ぜんぜんわからない。

そして姓がみんな藤原だったりする。
下の名前で区別したいが、漢字が難しい。
あだ名つけたい。

あだ名つけるにも特徴がない。
しょうがないから相関図見ながら観てる。

「見分けがつく」を分解する

「見分け」は「つける」「つく」と言う。
漢字だと「付く」みたいだけど、
ひらかなの方が一般的みたいだ。

見分けられる状況に辿り着くと考えると
「着く」の方がいいような気もするが。
「考えつく」「思いつく」もそんな感じがする。
ひらめく、みたいに瞬間的なイメージだと
やっぱ「付く」なのかなあとも思う。

「見分ける」の「分ける」の方。
「分ける」と「分かる」は字が同じだけど、
親戚みたいなもんなのだろうか。

「わかる」の漢字は一般的には「分かる」で
場合によって「解る」や「判る」を使う。
使い分けはわかりやすいよね。

「解る」は「意味が理解できる」ってことで
問題の答えが解る。解答って言うもんな。

「判る」は「違いが判る」で、
「判別する」「判断する」「判定する」とか
複数の中から決めてる感じがある。
そういう意味では「見分ける」は
こっちな気もするな。

そもそも「わかる」という言葉の語源が
「分ける」こと、という説もある。

「わかる」ことが「分ける」こと。つまり
「わからない」状態とは、分けられていない、
混沌とした状態と言える。

「分け」の「わからない」状態ってこと。

しかし「わけがわからない」は漢字だと
「訳がわからない」になる。

…わけがわからない。

次回の言葉は「芸術」です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?