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穴場にはポッカリ穴が空いてる

夏休みに入って、
どこかへ出かけなきゃという強迫観念に
駆られている方も多いことと思います。

海外のハードルは高くなる一方だし国内だな。
だけど観光地は外国人観光客ばっかだし
やっぱ近場で何とかするしかないか
そもそも暑いしな…ってのが本音かと。

近場って言ってもね。
近いと今度はありがたみに欠ける。
近場より穴場だな。なんかないかな〜

マツケンのいる場所

うちの奥さんが先日、
明治座で「暴れん坊将軍 ザ・ステージ」
ってのに行ってきました。
第一部が芝居で第二部が歌謡ショーってやつ。

なんだそれ、って思ったのですが、
めちゃくちゃ楽しかったらしい。
歌って踊れるマツケンサンバはやっぱり名曲だと
暑く語っておりました。

こういう休日の過ごし方もあるんだなと
ある意味、近場の穴場かもしれません。
いやいや、穴場なんて言えないくらい
ファンは多いみたいですが。

観光地のブラックホール

若いころ、栃木県の観光用CM、
というのを担当したことがあって、
(二宮金次郎が温泉に入っているという…
 誰も知らないよな)
そのとき観光課の方に
いろいろお話をうかがったのですが、
東京近郊の温泉、というか観光地は、
やっぱり大変だそうです。

逆に中途半端に東京から近いがゆえに、
ありがたみも薄く、
なかなかに魅力を出すのがむずかしい。

たとえば日光あたりにしても、
「日光江戸村」「東武ワールドスクウェア」
「日光猿軍団」は生き残ってますが、
昔あった「日光ワンニャン村」とか閉園してるし
「ウエスタン村」なんて今や廃墟として有名。
穴場が本当の穴になってしまった感じです。

比較的大きな土地を確保することができる。
問題はそこで、何をやるか。
まあ、テーマパークだろうな。
そうだそうだ。テーマパークテーマパーク。
えーっと…テーマがない・・・
そう考えて生まれたんでしょうが、
どうすれば人が来るかというテーマを
考えてなかったみたいです。

なにゆえに「ウエスタン」なのか。
ひいては「ワンニャン」とは何か…。
まったく必然性がありません。
そんなことを言えば、
なぜ浦安にディズニーランドか。と、
いうところに行き着いてはしまうのですが。

見方を変えれば、
昔は東照宮と杉並木を見て歴史に思いを
馳せることしかできなかったのが、
1ヶ所でこれだけ無節操に
楽しむことができる。とも考えられます。

穴場の穴は埋めないように

そういえば昔、日光江戸村は
「にゃんまげに飛びつこう」って
キャンペーンをやっていて、これが当たりました。

https://edowonderland.net/about/

CMを見た子供たちが
「にゃんまげに飛びつきたいから、
 日光に連れていってくれ!」
とたぶん言ったんでしょう。

今考えると、
場所の魅力にもコンテンツにも頼らず、
だけど行きたくなるようにしたんだから
これはエラかったなあと思います。

穴場はもともとポッカリ空いた穴なんだから
下手に埋めようとしないで
空いたままにした方が行きたくなる。
その穴が魅力的に思えればいい。

実はみんなそういうものの方が好き
だったりするんですよね。

調べたら、にゃんまげさんって
今でもいらっしゃるんですね。
さすがに今は飛びつき禁止みたいですが。
なんか懐かしくて
会いに行きたくなってしまいました。

次回の言葉は「足りない」です。

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