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『さみしい夜にはペンを持て』で日記の正体が分かった話

読書の夏ですね。エアコンの下、読書がはかどるはかどる。

覚えておきたい日記の書き方

①思うと考えるのは違う。
 考えるとは、問を立て、それについて答えを出そうとすること。
②誰かの評価を気にすることなく、言葉を紡いでいく。
 言葉を出すのが早すぎる。本当にその言葉でいいのか?「やばい」「すごい」「綺麗」「感動」だけで済ませてないか。
③自分の感情と向き合う。スケッチする。
 「今」の自分ではなく「ちょっと前」の自分を見つめて、どう思ったのか、なぜなのかを考えてみる。細かい描写でいい。
 未来の自分が読者。
④世界をスローモーションで書いてみる。
 車移動よりも自転車、それよりも徒歩。それよりも、子供と歩いて立ち止まってかがむ方がいろんな発見がある。
言葉の網の目を細かく生きる。
「やばい」「すごい」。。。などしか言葉が出てこなかったら、何に似ているかを考えてみる。
 例)阿蘇の草千里を見て「綺麗、気持ちい」しか言えないが、何に似ているか考えてみる。例えば、歴史の年表。なが~い歴史の年表が一つに収まった状態。変わることなく、変わり続け、そこにある。戦争とか震災とか、どうでもいいのかもしれないと思わせてくれる。
⑤悩み事を二つに分ける。「考えること」「心配事」
考えることは、今できること。心配事は何にもアクションが取れないこと。天気など。
悪口を書きたくなったら、「~と思った」と過去形にしてみる。
自分が嫌いになりそうだったら、私はの部分を「せいさと」など固有名詞にして物語のようにしてみる。
⑥未来の「今日」を忘れている自分へ書く。
10日後、今日のことを覚えている自信はない。だけど、日記やメモを残しておくと、その日の気分などを思い起こせる。それは、どんな小説や映画よりも面白い。だって、自分のことだから。
私は、3年ほど毎日食べたものを記録したことがあるが、そのメモを見ると自分の体調や気分などが思い起こされる。それは楽しいものだ。
去年の夏は、あまり活動しなかったことが手帳から分かり、今年は工夫しようと思える。どんどん成長している自分が分かるのだ。

感想

中学生が出会う悩みを日記という形で解決?する話であった。大人でも悩み、後悔する。それを忘れては思い出し、もやもやしたものが溜まっていく。
だけど、その一つ一つに向き合い、言葉を当てていったら、消化することもあると思う。理想の解決ではないかもしれないが、生きていくというのはそういうことかもしれない。
 後は、いいことや発見があったら、ぜひ書いて感動を来年も再来年も味わいたいと思う。
最近のいいことは、大好きなユリノキが身近にあったのを発見したことと、カクレミノという木の花と実を見れたこと。あとは、子供がピアノで両手弾きを始めたこと。

この本を読むと、自分に優しくなれると思う。

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