見出し画像

中判デジタルカメラ購入記という名の長い長い言い訳4

承前


カメラ選びが仕切り直しになりました。

まずは

俺は何が欲しいんだ???

ということで整理してみましょう
とりあえず思いつくままに列挙すると

大前提

・一眼レフ
・CCD
そもそもこの話が始まったのはこの二つだ

抽象

①持っているとアガるカメラがいい
②プロカメラマンにプレッシャーをかけられるカメラがいい
絶対重いし使いにくいカメラなので、他の部分でモチベーションを補強してほしい

仕様

③撮像44x33は避けたい、54x40は高いから48x36(49.1x36.7)がねらい目?
④あえて今、中判やるなら最低3000万、できれば5000万画素は欲しい
⑤ズームレンズはライカ判換算24(25)mmスタートがいい(換算28mm苦手マン)
⑥広角は18~22mmクラスが欲しい
⑦AFでなくてもいいかもしれないが何とも言えない
⑧ストロボはあまり使わないのでレンズシャッタ/フォーカルプレーンシャッタはこだわりない、キャッチライトや逆光対策にクリッポンが使えるとうれしい(TTLオートだとなおよい)
⑨軽いとうれしいが(諦め
⑩レンズ交換で遊べると楽しいが沼は困る

選択肢整理

現代的な「中判デジタル一眼レフシステム」は2回前の記事にもありますが選択肢としてはザックリ3つあります。

1.Pentax645システム
2.Mamiya645AF(PhaseOne)システム
3.Hasselblad Hシステム
あとLeica S(高すぎる上に撮像小さいのでナシ)とContax645(高い、バックが希少で高い)がありますが、主に予算的な問題で除外。

それぞれ特徴(あと互換性)と俺の要求との合致度を考えていきます。

1.Pentax645システム

互換性

・MF時代のレンズと互換性〇(の、はず開放測光・自動絞り可

特徴

・ボディ・バック一体型
CCDは1製品しかない(CMOSも一つしかない)
・1480gと軽量(シロメ
・ウエストレベルファインダーはない
・一部手ブレ補正あり
・TTLオートストロボが使える
・おそらく本邦で最も普及している中判デジタル一眼レフ


④ 4000万画素
⑤ FA33-55が換算26-43mmで標準ズームとして運用できる、か
⑧ TTLオートストロボが使える(Pentax純正、サードパーティも仕向けがあれば)
⑨ 1480gと軽量

×
③ 44x33サイズしかない


①② 舶来の方が押しは効くよね
⑥ 優秀なDFA(DA)25mm(換算20mm)とDA28-45(換算22-35mm)がある、が高くて弾が少ない

正直③の×が一番重要で候補としてはちょっと弱い

具体的にシステム考えると、645D+33-55mm・75mm(か120マクロ)・必要になったら(出物があったら)28-45か25を買う感じになるかなぁ?
バック沼はないけどレンズは割と沼。67のレンズも絞り連動するからね…

2.Mamiya645AF(PhaseOne)システム

Mamiya(日本のカメラメーカー)はPhaseOne(デンマークのバックメーカー)と協業から事業買収により現在はPhaseOneになっています。あとLeaf(イスラエルのバックメーカー)も吸収されています。

互換性

マミヤに付くバックはオープンプラットフォームだったらしく比較的互換性はあるはずですが、詳細情報少なくてよくわかりません。
また、MF時代のレンズやAF初期レンズは詳細不明…
ということで問い合わせてみた結果…

ボディ・バック互換性
ボディ・レンズ互換性

こうなった
これより古いバックは情報くれなかったけど、流石に元々対象外のつもりでした。これより古い世代と言うとPhaseOne HやLeaf Valeoという液晶画面なし、スタンドアロンで使えない(有線でPCと繋げる)からね…IEEE1394接続で…(きょうび存在しない端子、しかもほぼMacのみ)

レンズの方は
AF初期型は「制限が出るとは思うが詳細わかっている人間が社内にもういません」とのことで謎。
MFについてはユーザー情報がチラホラ存在し、どうやら絞り込み測光・実絞り撮影になるが使える模様(露出計を動作させるためには専用のファインダースクリーンに交換の必要あり)。またXFだけは別途レンズ側に軽改造が必要らしい。
レンズはLSの後にBR(Blue Ring)というシリーズがありこちらが現行なんだけど圧倒的に高価(そして重い)ので無理っす…

サポートが2023/12現在生きているのは
PhaseOne P+以降、Leaf Credoのみ
ボディDF以降
だそう。P+もそろそろ部品枯渇の可能性を示唆されました(が、サポート範囲内が買えるとしても価格的にここしかない)

特徴

・旧モデルのレンズがかなりに安い、一応MFレンズも使える
・バックの単体売りが中古市場に比較的多い
・ウエストレベルファインダーがXFまでない
・標準、広角ズームが手薄
・MFに面白そうなレンズがかなりあり、しかも安い
・ボディの劣化が他メーカより目立つ印象(作りがやや安いのか?現物見れてないけど)

とりあえずボディを考える
XFは本体だけで100万コースなので問題なく除外
性能面でAFDとDFだとかなりDF優位らしく(主にAF)、使う可能性のあるバックとレンズは網羅できるDF/DF+が基本候補
IQ4世代を買える日はたぶん来ないしね…(そもそもCMOSしかないので今回対象外)

バックは
P+(P)シリーズが価格的に基本線。
サイズと画素数から
P45(+)が基本線でP65+がイケたらうれしい感じ

レンズは
ある程度広角を含むズームが
XF40-80(54x40で換算25-50mm)しかないので、ほぼ対象外(45-90ってのもあるはずなんだけど幻の存在っぽい) 55-110mm(換算35-70)はあれば便利な気もするけど、それなら80mm一本勝負でいいかな…
(28)35,80,120の3本が基本線になりそう。(あと45か55、150か210辺りが欲しくなりそうな気がする)そして、XF以前のレンズはギョッとするぐらい安い。現役当時20万ぐらいだったヤツがなんで普通に4~5万で買えるんだ…
なお、28mmと150mmF2.8だけは弾数少なく高価。
35mmは44x33で換算28mm 48x36で換算25mm 54x40で換算22mm
と、(超)広角レンズ買うつもりで54x40に手を出すのもナシではないなぁ…
MF時代のレンズは80mmF1.9、80mmF4マクロ、150mmF2.8辺りが魅力


③ バックの選択肢豊富、安く始めて買い替えの選択も可能
④ 48x36で3900万画素、54x40で6000万画素

×
⑤ 実用できそうな標準ズームなし(35-70クラスはある)
⑨ ボディ単体で1030g、バッテリーが100gぐらい(たぶん)、バックも1000g前後。トータル2kg、レンズは35(480g),80(330g),120(800g)なかなかにヘビー級


①② 舶来と言いにくい(なんなら工場は地元)、あとボディの劣化が目立つ個体が多い印象
⑥ 頑張って28mmを買うか、54x40で35mmを換算22mmにするか
⑩ AF安いのはうれしいが、沼の気配

バックのアップグレードがしやすそうなのが最大の魅力、次点はレンズが安い
とりあえずお値段的にコンパクトに済むからDF(+)にAptus75とかP45とかで、レンズはとりあえず35と80とかそんな感じかなぁ

3.Hasselblad Hシステム

互換性

ボディ・バック互換

こちらは基本的に独自規格、世代による互換性の有無も結構複雑らしいんですが、幸い詳細な情報をまとめてくれた日本語サイトがありました。
手が出そうな範囲はほぼ相互互換可能な模様。
なお、他社バックに対応しているカメラは特殊パターンになりの末尾Xのボディになるんですが、ほとんど弾がないので無視(あとどうしても高い)

特徴

・本体、バック、レンズ全部基本的に高い
・一部49.1x36.7までのレンズがある(24,28,35-90)
・シャッターはレンズ側で社外レンズ、旧レンズの選択肢がほぼない(Vマウントレンズシャッターは使えるがアダプターが高い)
つまり沼が浅い、が高い
・ティルトシフトアダプターがある
・たぶんMamiya/PhaseOneより作りがいい
・マルチショットタイプのバックがある(静物専用なので対象外)
・バック単体売りがPhaseOne/Leafより少ない、後でアップグレードがしにくい
・645AFで一番明るい100mmF2.2がある(ContaxのF2.0は高すぎて無理)
・100mm,120mm,50-110mmあたりAF駆動系の耐久性に問題がありそうでAF死亡レンズが結構ある(MFでなら使えるらしいが)
・ウエストレベルファインダーが使える(H3D以降)

ボディ
例によってH6D系を買う可能性は0なので除外
つまり対象になるのはH3D〜H5D

バック
3900万画素…H3D〜H4D(49.1x36.7)
5000万画素…H3DII〜H5D(49.1x36.7)
6000万画素…H4D〜H5D(54x40)
H5D-50cは44x33のCMOSモデルなので注意

レンズ
HCD35-90が換算25-60mmと普通に使えそうな標準ズームがあるのがでかい
ただコレは54x40非対応なので換算22mmにはならない。
単焦点35mmならいける
35-90は導入理由になるが、広角欲しくなったり望遠欲しくなったりボケるの欲しくなった時に高いのが痛い
28mmは49.1x36.7限定ながらPentax(25mm)やMamiya(28mm)より弾数が多い印象(相対的に


①②最強
③弾が多いのは-40と-50cなので44x33(対象外)なんだが…
④3900〜6000万画素
⑤HCD35-90(換算25-60mm )

×
⑨本体+バックで2kg強、Mamiya/PhaseOneと大差ないが35-90は1.3kgと重量級


⑥超広角が欲しくなると高くつくのは結局変わらない
⑨本体+パックで約2kg、レンズも軽くない
⑩レンズが少なくて沼は浅いが、高くて交換レンズ無理では

◯要素は多いんだけど、「高い」の一点が問題
35-90とセットで-39か-50が安く出ていたら、って感じかなぁ

まとめ

星取り表。如何せん、項目の重みづけが不定なのであまり意味がない

Pentax645
自分にとってはコレジャナイ、25mmとか28-45mmと合わせて余程安いのが出てこない限り手は出さないと思います

Mamiya645/PhaseOne
とりあえずDF(+)とP/P+/Aptusと35mmと80mm
この辺を基本線にしたい

Hasselblad H
HCD35-90+49.1x36.7の出物があれば…という感じ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?