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Re-post Magazine

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リポスト集。過去にポストした詩をマガジン関係なく拾って落とします。
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2015年6月の記事一覧

無題

夜に呼ばれてここへ来たの
熟れきった夏はひと齧りして捨てた
わたしの憂鬱に火を点けて

太陽の支配下では行き場が無いの
積み上げたマニュアルがぼやける
会場への道程に火を点けて

月への旅行もいつかは叶うと思うけど
きっとその時には地球上のロマンスが
数えきらぬ間に消滅する

恐る恐る味見した時事
昼休みのトラウマ
盗めない才能
盗み見た時めき
そんな勇気は無い

わたしのしっぽに火を点けて

ラブレタリング

きみの属する文化が終焉をむかえるとき
この国に一体どんな変化がもたらされると思う?
私は少女として生き残りたいなどと
ダサい戯言を言うのに毎日必死になるばかりで
きみの凋落の可能性については
考えたことがなかった、今まで

悪夢を繰り返すようになってはじめて
恋の効用を痛感するけれどそんなもの
そんなものは、ぐしゃぐしゃぽいだ

きみの属する文化が終焉をむかえるとき
まだ存在しない言葉できみになに

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