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唐突だけど、法華寺の十一面観音が一番好き!


今日、美術検定の3級を受けてきた。

昨日は4級を受け、その場で「合格」が出た。
(3級はCBT受験じゃないので、結果は1ヶ月後くらいに出る)

4級は楽勝だった。
公式問題集をきっちりやっとけば絶対受かる内容だった。


だから3級もそうだと思い、3級公式問題集は4周くらいやったし、公式テキストもわりとちゃんと読んで、いろいろ暗記して行ったんだけどなぁ。

・・・いや、まいった。
   えらく難しかったw

まぁまぁ勉強していったつもりだったので、もうちょい出来るかと思っていたんだよね・・・高得点どころか、受かるか受からないかギリギリだと思う。わりとショックである。

問題集をさらっとやっただけでは答えられない問題がいくつも出た。
うーん、出直しか・・・。

まぁ受かっている可能性もあるんだけど、どうだろうなぁ・・・。

とはいえ、いまが一番「美術の知識」があるので、消えちゃわないようにしっかり勉強は続けようとは思ってます。


で、その話しから、なぜ「法華寺の十一面観音」の話になるかというと、美術検定の勉強をしているととにかく絵や彫刻や仏像の実物を見たくなるんですね。

4級も3級も西洋美術篇と日本美術篇の両方を勉強しないといけないのだけど、その過程でたくさんの絵画や彫刻、建築、仏像などの写真を見る。文章を読む。そして覚える。

それらに触れれば触れるほど、「見たい欲」が深まる。

もちろん、まだ見たことないアートに対しても「見たい欲」が出る。
「実物のヘントの祭壇画見たいなぁ」とか「ボスの『快楽の園」の実物みたいー」とか「セザンヌ漬けになりてー!」とか「ターナーやコンスタブルの風景画ゆっくり見てー」とか「ココシュカとかとっても気に入りそう。見たい!」とか「狩野派って系統だって見てみたいな」とか「なんか浅井忠とか青木繁あたりの洋画をたくさん見たい!」とか、いろいろ思う。

それとは別に、いままで好きだった作品についても、なんか身をよじるように再会したくなる。

「あーMOMAのポロックに会いたい!」とか「マティス行脚をまたやりたい!」とか「ミケランジェロのピエタをどうしても今観に行きたい!」とかいろいろ思う。

で、その中のひとつに、奈良は法華寺の十一面観音があるわけです。

あー、法華寺の十一面観音にいますぐ会いに行きたいー!


問題集や公式テキストにいろんな仏像が出てくるんだけど、それらを見るたびに「やっぱ美しさでは法華寺の十一面観音にかなわないよなぁ」とずっと思っていて、なんかそのボクの印象と想いを確かめに行きたくなるというか。


わりと古寺仏閣少年だったボクだけど、好きな仏像をひとつだけ上げろ、と言われると、迷わずこの「十一面観音」を上げるんですね。

中学とか高校のころ。
入江泰吉の写真集の影響で佐保路が好きになり、よく行ったのです。

その中でも法華寺には足繁く通った。
十一面観音(国宝)は年中公開しているわけじゃないんだけど、その公開に合わせて何度も行った。

なんか一目惚れだったのですよ。
なんだろう、いまでもずっと惚れている。

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※↑奈良県観光公式サイト上にあった写真を無断で貼っています。観光に資するならいいかなと思って。ダメな場合はすぐ消去します。
「奈良県観光公式サイト:法華寺」
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/01north_area/hokkeji/


え〜? それほど美人?

って、いま思いましたねw

いやね、この写真は、真っ正面から撮っているんだけど、実際に「ご開帳」のときに実物を見ると、少し下から見上げる感じになるんですね。

つまり、自分が座った位置から、観音(実物はかなり小さい)を下から仰ぎ見る感じになる。

その角度からのお顔がそれはそれは美しく・・・。

そういう「仰ぎ見た写真」もネット上にいくつか転がっていると思うので、そういうの探してみてください。


みうらじゅんさんが本『見仏記』で、「仏像=ロックスター説」を開陳していて、それは「当時の貧しい庶民にとって、仏像は憧れのロックスターみたいなものだったのではないか」ということなんだけど、ボクもそれに大賛成。

そういう意味で、ほんと「アイドル」的だったと思うな、法華寺の十一面観音。

興福寺の阿修羅像とか、中宮寺の半跏思惟像とか、もう震えるくらい美しい仏像っていくつもあるけど、なんだろう、ここ40年以上この観音が好きってことは、よっぽどボクのタイプなのだろうか。

そんなことを思いながら、ここ数日、美術検定の勉強してました。

ここ数年、彼女(十一面観音)のことなんて思い出さなかったのに、この勉強期間中すごく頻繁に思い出していた。

それだけでも勉強した甲斐があったというものです。

うん、来年は絶対会いに行こう!

てなことで、また。



当時、法華寺では尼僧手づくりの超小さい「犬のお守り」を売っていた。
ネットで調べると今でも売ってるみたいですね。
あれ、いくつか持っていたのでまだ家にあると思うんだよなぁ。納戸かなぁ。見つけたら写真貼っておきます。
いまは他のサイトの写真を見てください。


※※
上記「奈良県観光公式サイト」によると、
今年のご開帳はもう今日で終わっちゃいましたね。
会いたいなぁ・・・来年、会いに行こっと!

国宝十一面観音菩薩 御開帳(2019年)
 3月20日~4月7日
 6月5日~6月10日
 10月25日~11月10日




古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。