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やっぱりそうだった。タイ2019年輸出、4年ぶり減 米中貿易戦争で対中低迷そして深刻

日経新聞で気になる記事を見つけました。

自分もタイで働き、お客さんと話をしていると「輸出がー」という話はよく聞いていました。しかし、どれぐらい?というのがわからなかったのですが、今回明らかになりました。

記事をまとめると。。

・貿易黒字ではあるが(輸出の方が、輸入より多い)それよりも中国への輸出減が大きいため全体のボリュームが低下。中国の経済依存が故。

・米中貿易戦争の影響からアメリカへの輸出は7% (140億ドル)増加。しかし、増加しすぎると次はアメリカに目を付けられている。

・2020年は昨年対比の輸出が1.5%~2%の増加を期待。少しは2019年よりは回復か。しかし、イギリスのEU離脱。アメリカの大統領選挙がある2020年はまだ情勢は不安定。

今後タイ政府が行った方が良いこととしては、「中国からの依存体質の脱却」「アメリカ、中国両方のバランス外交」「その他諸外国との貿易シフト」。つまり、中国一強に依存をしていると共倒れになる可能性があり、中国からアメリカに輸出の代替国としてタイも選ばれているがアメリカはタイを歓迎ムードではないので、ロビー活動が必要。(軍事、経済両面で)。この辺りはTPPにタイが加盟をすることで経済面ではある程度解消されるのかと思うのですが、加入をするための根回しが必要となってきます。軍事面では、アメリカから戦闘機か戦艦を購入するなどですね。(2019年は中国、韓国から戦艦を購入済み)

タイもこれまで内需だけを見ていた経済だったので、外需のニーズを広げにいく政策をする転換期にきていると思います。おそらく上記項目がテーマとなってくるのかなと思う2020年です。

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タイの商業省が22日に発表した2019年の貿易統計によると、輸出は18年比2.7%減の2462億ドル(約27兆円)だった。米中貿易戦争に伴う世界経済の減速の影響を受け、4年ぶりのマイナスとなった。最大規模の貿易相手である中国への輸出減が響いた。通貨バーツ高も逆風だった。


通貨バーツ高も輸出の逆風となった(タイ中部レムチャバン港)
対中輸出は3.8%減の291億ドルだった。中国に工場を持つ企業が部品の調達など減らしたとみられ、ゴム製品が15%減、コンピューター・部品が9%減となった。

前回に輸出が前年割れした15年も、中国株の暴落をきっかけとした中国経済の減速が要因だった。対中輸出は10年間で8割増え、経済の結びつきが強まっている。

一方、対米輸出は11.8%増の313億ドルと大幅に伸びた。機械・部品が10%増、自動車・部品が7%増だった。米国の対中制裁関税により、中国から輸出していた製品の一部をタイが代替したとみられる。この結果、米国が中国を抜き、最大の輸出相手国となった。

日本や欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)など他の主要国・地域への輸出は減った。対米ドルで約6年ぶりの高値圏にあるバーツ高などが影響したとみられる。

19年の貿易黒字は18年に比べ2倍の96億ドルだった。輸出は減ったが、国内景気の悪化で輸入がそれ以上に減ったためだ。対米貿易黒字は140億ドルと7%増えた。

米国は13日公表の為替報告書で、対米貿易収支や経常収支を基に指定する「監視リスト」にタイを含めなかったが、基準に近づいているとした。対米輸出の増加が続けば、対象に加えられる可能性がある。

タイ商業省のピムチャノック貿易政策戦略局長は22日の記者会見で「20年の輸出は前年比1.5~2%の増加が期待できる」と述べた。米中両政府の貿易交渉の第1段階の合意により、貿易が活発になるとみている。引用元記事


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