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起業について~2

義両親を看取った後、私は子どもを連れて実家に戻った。これ以上、夫に仕えることは出来ない、判断したのである。自営業なのに家族のために働く気の無かった元夫。「養育費?お前達が勝手に出ていくんだから払う金はない。」

カメラマン、保険外交員、パート販売員などいろいろバイトしながら生き伸びてきた。途中からは新聞配達も兼務して。5年前に倒れる直前までは、朝3時に起きて6時まで朝刊配達、ちょっと休憩して午前10時から午後3時のパート、夕方早めに寝るというハードな生活を2年ほど続けた。子どもの大学進学をサポートするためである。大学の卒業式前月、2月に4日ほど入院。退院後も完治はしなかったが、3月の卒業式には都市間バスに6時間乗って行って来た。今考えると、本当に良くやってきたと、我ながらに思う。

平行して、ずっと「地域のために何か出来ることを」思いながら、地元のイベントを手伝ったり、情報発信のための勉強、読書、地元でのセミナー参加はもちろん、他地域、首都圏まで出かけて人脈開拓。最後には東京まで行って、セミナーに参加してきた。SNSなどで情報発信していった結果、素晴らしいご縁に恵まれ、本の著者さんと知り合うことが出来たのである。ネットの無い時代には考えられないことだ。

一方で「起業目指してる」言うと、「応援してあげる(から言う事聞け)」「(知り合いなんだから)無料でやってくれるよね?」などと、絡まれてきた。最初はNOと言えず、ずいぶん嫌な思いをしてきたのである。起業目指したら、一度は通る道なのか?人を見る目を養うって意味では、試して見る価値がありそうだ。自分の勘定のみで動く人なのか?本当に困ったときにサポートしてくれる人なのか?人間性が観察できる。その人の立場なんか関係ない。中身が問題である。立場のある人であっても利用しようと近づいてくる輩もいるし、遠くの知り合いであっても損得勘定抜きで優しい人もいる。

身近で薄情な知り合いより、遠くであっても優しい友達。

うちの親は毒親だから、他人に対してはずいぶんと評価が厳しい。「他人は絶対に優しくしてくれないから!家族が一番なんだよ!」と言って、私の人間関係をぶち壊してくれる。家庭内のみに囲い込み、自分達の支持命令のみに従うよう管理監督してくる。まるでカルト集団だ。

小さい頃から生きずらさを抱えて、スピリチュアル、ヒーリング、コーチングなど知る限りのいろいろなことをやってみていたが、結果的には親からの躾(と称する洗脳)が私の生きづらさの原因だったのである。


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