見出し画像

『ダイスに導かれた三日月鉄道』 クリアしました

 運転手さんがこの後通常業務に復帰できたのか、気になってしまう(笑)。

 酷暑が続き、周遊型謎解きにはまったくもって不向きな季節となってしまいました。外歩いていると、命の危険があるからね……。屋内で参加できるものしかやろうって思えないよね……。
 そんな中、東京駅で開催の無料謎解き宝探しイベント『ダイスに導かれた三日月鉄道』をプレイしてまいりました。8月6日までということで、ギリギリもギリ、これからプレイする人の参考にはならないですが、まあ個人的記録なのでご容赦ください。

 東京駅の、改札外の構内を使った周遊型謎解き。どこからかやってきた迷子の女の子を家に送り届けるために、電車の運転士さんが謎解きに奔走することになるというほのぼの物語です。謎の製作は、周遊型謎解きのスターとも言うべき、タカラッシュさんです。
 ほどよいボリュームで楽しめました! 正直引っかかるところもあったのですが許容範囲……でしょうか。


ノーマル編はスマホで完結……ですが

  • ノーマル編は、LINE上で基本全部完結しています。
    実際の行動は「行く場所が地図で示される→そこへ辿り着くとQRコード記載のポスターが見つかる→ポスターをLINEで読み込むと問題が出る→解ければクリア→次に行く場所を指定される」という感じです。
    全てLINEというかスマホで完結するので、その点は以前プレイした『銀座令嬢誘拐事件』に似ています。

  • スマホだけでプレイ可能なので、身軽です。そして周囲には楽しそうな施設・美味しそうなお店・可愛い販売品がてんこ盛り。目移りしちゃいますね!

  • 謎は、それほど難しくはありません……が、スマホ1台だけで解く前提だと考えると、若干ややこしい謎もありました。紙と鉛筆があればラクなものを、立ったまま自分の脳内ワーキングメモリだけを頼りに解くので、脳が絞られる感覚はあります(笑)。解けますけど。

  • 「次に行く場所」を決めるのに、アプリ内でサイコロを振って、出た目の数だけ進めるというすごろくルールが適用されています。
    ……が、正直このルール、存在意義があんまりなかったです。順番が人によって違うことで、何か新しい発見があったりストーリー分岐が生まれたりする訳でもないので、本当にただのランダマイザーでしかない。
    何より、複数人でプレイしていると、人によって別々の場所を指定されてしまうことが起こります。順番が違うだけで、行く場所が変わる訳ではないので、真面目に全員分回ってると、「さっきAさんの時に行った場所なんだけど、Bさんの番でもう一度戻らないと」みたいな二度手間三度手間になるだけ……。
    われわれ、分岐した時は片方だけのルートを進んで、ポスターのQRコードをスマホの写真に撮って、もう片側ルートの指定場所が回ってくるまで進む、以前行った場所が指定されたら写真で読み込む(笑)というズル技を駆使しました。
    このすごろくルール、ほんと面倒くさいだけだったので、なかった方がいいと思う。タイトルにダイスって入ってるくらいなんだけど、何故。

  • 謎はそんなに難しくないですが、最大の敵は、「懇切丁寧な地図がババーンと描いてあってさえ迷う東京駅ダンジョン」です(笑)。複雑怪奇につながった東京駅のかなり広いエリアが対象ですので、場所がわかっててもどうやって行けばいいのか本当にわからない。われら方向音痴は血を吐くぞよ。
    ワタクシ、つれあいの軽鴨の君(仮名)に全てを託して、場所がわかった後はついていくのみでした……。ひとりだったら解けなかった……。

  • 駅構内ではありますが、冷房が効いてない通路などもありまして、無理せず適宜休憩・水分糖分の補給をしないときついなと思いました。まあ、お店はいくらでもあるのでその辺はどうとでもなるのですが。混んでるけど。dancyu食堂とか行ってみたかった……(笑)。

エクストラ編は謎解きの手応え十分

  • ノーマル編のエンディングを見た後、特定の店舗で買い物をすると、エクストラ編のキットが交換できます。

  • 東京駅にいる必要はないので、自宅でじっくり解けます。われわれは自宅で後日ゆっくり解きました。ていうか、ハサミが必要なので、東京駅のカフェとかで解くのは難しいかも。(実はなくても解けるんですけど)

  • 「謎解き」としては、こちらが本番と言うべきかも知れません。キットを用いて、パズルやヒラメキや過去問を活用した謎を色々解いていきます。
    パズルを解く手順自体も自分で考えて見当をつけなければならないレベルの謎なので、なかなかの手応えです。

  • とはいえ、落ち着いて涼しいところで(笑)ゆっくり解くことができますし、難易度としては「ほどほど」くらいです。理不尽な謎はないので、楽しく解けます。

  • 過去問の情報がないと解けない謎もあるのですが、アプリ上に過去問一覧が参照できるようになっていて、いちいちスクショを撮ったりする必要もなかったので、その点非常によかったです。うっかりLINEの操作をミスるとその画面が消えちゃったりするけど(笑)。

  • ただ、前述した通り難易度としては「ほどほど」で、ある種のカンのいい人ならばすぐに最後の謎の答えがわかってしまう……という悩ましさはあります。軽鴨の君など、途中の謎が全然わからないのに最後の謎だけフライングでわかってしまうという現象が起こってしまい、話がわからない……となってました(笑)。私の方でその辺補えたので大丈夫でしたが。
    でもまあ、個人的には謎の最後の方にやたらややこしい工作をやらせて疲労させるのは悪手だと思っていますし、これくらいの難易度でちょうどいいのかもな、思います。ハサミがないと厳しい、と書きましたが、実は前述の「カンのいい人」ならハサミなしでも解けるようになっておりまして、われわれはハサミなしで解きました。

運転士さんのこの後が気になる(笑)

  • ほのぼのファンタジックストーリーで、意表を突くような出来事はなにひとつ起こらないですし、ちゃんとハッピーエンドでほっこり終われるので安心です。

  • とはいえ、この運転士さん、通常業務を完全ブッチした形になってる気がするので、戻ってからその辺大丈夫だっただろうかと、余計な心配をしてしまいました(笑)。ファンタジックな話なので、上司に説明しても100%信じてもらえなそう。ていうか「サボる言い訳にしてももうちょっとマシなのを言え!」と怒られるか、逆に「お前働きすぎじゃないのか?ちょっと産業医に連絡を……」みたいに心配されるレベル。

  • 不思議パワーで時間を戻してもらえるとか、業務が終わって非番に入る時の出来事だったとか、そういうエクスキューズが欲しいと思ってしまう、汚れた大人の心の持ち主でありました……(笑)。

 そんなこんなでアホなことを考えたりもしましたが、東京駅という見どころだらけのスポットを歩き、色々な知識に触れる謎解きとして、ほどよいボリュームで堪能いたしました。
 無料ということもあってか、はたまた夏休みだからか、遊んでいる人は結構見かけました。次の機会もぜひ作ってほしいですね〜。あの運転士さんがちゃんと業務に戻れたことを確認したい(笑)。いや大丈夫だったと信じてますけど!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?