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娘4歳、2か月悩んでやっと薬を飲んだけれど・・

薬飲みたくない!

3月、娘(当時4歳)が幼稚園からオバット・チャチン(駆虫剤)をもらってきました。幼稚園でみんなと一緒に飲んでくるはずだったのですが、薬嫌いの娘はその場で飲まず、持ち帰ってきたのです。

送迎係の夫が言うには、「水やジュースに溶かして飲んでもいいと言われた」とのこと。

それなのに「飲みたくない」の一点張りで、その薬は2ヶ月以上、私のバッグに入れっぱなしになっていました。

薬、飲みたくなってきた!

親は、もう飲まないものと諦めていました。病気になったわけでもないし、予防接種でもないし、まあこれなら忘れた頃に捨ててしまっても仕方ないだろう、と。

しかし、5月のある日、娘が「あのお薬飲みたい」と言い出したのです。

「飲みたいなら、飲んでいいよ」

でもそこからが長かった。

飲みたいけど・・
飲みたくない・・
おいしくなかったらやだ・・
吐いちゃうかも・・
吐いたらやだ・・
飲みたいけど・・
飲みたくない・・

この繰り返し。

最近、「病気」に敏感なんです。3月と4月に1回ずつ熱を出したことも関係しているかも。本人は病気したことを否定しますが、心の中には「病気になっちゃった」「辛い思いをするのはやだ」という気持ちがあるのかもしれません。それで、「先生が飲めって言った薬、飲まないとまずいのかな」と不安になったのではと推察しています。

薬、飲んだのに

1、2週間グズグズして、とうとうある日の夜、飲むことになりました。オレンジジュースに薬を溶かして。

一気に飲めばいいようなものですが、何を味わっているのか、ちびちび、ちびちび。半分も飲まなかったかもしれません。

「全部飲まなくても大丈夫だよ」と声をかけると「これで終わりにする」と言うので、「じゃあ、残ったら捨てちゃって」と、本人に捨てさせました。

そうでないと、「やっぱり飲みたかった」と言われる気がしたからです。ご飯やお菓子だって、断ってから食べたのに「やっぱり食べたかった」とギャンギャン言われることがあまりにも多いので。

しかし、私の配慮も虚しく、というか、案の定、娘が騒ぎだしました。

「もっと飲めばよかった!」
「もう一回飲む!今すぐ!」

そんなこと言われても!自分で捨てたんでしょう・・。

娘が泣きながら騒ぐので、「じゃ、明日パパに買ってきてもらおう」ということになりました。それでも「今すぐ買って!色も味も同じやつ!」とごねていましたが。

牛乳問題

困ったことに、更なる不安が娘を襲いました。

娘は未だに寝る時に牛乳(プレーンの粉ミルク)を飲むのですが、それを飲みながら「あー!スス(=ミルク)飲んじゃった!」と言って泣き出したのです。

訳を聞くと、「お医者さんがスス飲むなって言ってた」とのこと。それって普通、「薬は水で飲んでね。牛乳で飲んじゃだめだよ」という意味であって、「薬を飲んだらいつまでも牛乳を飲んではいけない」という意味ではありませんよね。

そう伝えはしましたが、やはり迷える子羊は「スス飲んだらダメだって」「飲んじゃった、どうしよう」と、グズグズ。

そのまま就寝したのでした。

恐竜グミでごまかす作戦

次の日、夫が出かける時に「お薬買ってね」と約束。

その後私が「薬じゃなくていいから!コンビニでビタミンCのキャンディーとかグミとか買えばいいから!」と伝達し、口裏を合わせました。

薬というのはたくさん飲めば良いというものではなく、2回飲む必要はありません。

もちろん、伝えました。でもそんなことで納得する娘ではないので、苦肉の策です。

それなのに、わかってるのかわかってないのか、夫はよりによって恐竜の形のかわいいグミを買って帰宅。

恐竜・・。

もっと薬っぽい何か、あったでしょうに・・。

運良く娘が見ていないすきに受け取れたので、急いでパッケージからグミを1つ取り出し、小さなジップロックに入れました。言われなければ恐竜とは思われないような、微妙な形のものを選んで。

夫よ、あなたはこの恐竜グミをなんと言って渡すつもりだったのか・・。

そして次の日。

幼稚園から帰ってきてから、娘は前日にもらった薬を「なんかこれ、甘いね」「幼稚園でもこういうの配ればいいのに」と、若干不審そうな顔をしながら飲・・ではなく、食べました。

薬飲めたね!これで満足?

「うん、満足!これで大丈夫でしょ?」

はい!一件落着!


ではなかったのです!

その後、また牛乳を飲んで泣き出しました。

「またスス飲んじゃった」
「ダメだぁぁぁぁ」
「お薬もう1個飲む!!!」

何度同じ説明を繰り返したでしょう。
薬は何個も飲んでいいものではない。牛乳は薬と同時に飲まなければいい。もう十分である・・!!

「でもお医者さんがススだめって言ってた」
「だったらなんで『いついつまでだめ』って言わなかったの」
「もう明日までスス飲まない・・!」

母はお手上げです。「じゃあ、先生に聞いてあげるね」と、幼稚園の担任の先生にメッセージを送って聞いた体にして、「20分くらい経てばいいって!」と報告。

やや落ち着いたものの、「もう一個飲む」と言って聞かないので、またグミを仕込むことにしました。

「ふたつ入ってたからもうひとつあげるけど、これで最後だよ」
(ああ嘘に嘘を重ねてしまっている・・)

戦いの果てに

その翌日も同じ流れです。

幼稚園から帰る。

薬を飲む(もとい、グミを食べる)。

牛乳を飲む・・のを、思いとどまる。

そして夜。

また娘が悩み始めました。

「スス飲みたいけど・・」
「まだだめかな・・」


もういいってば!!!

娘をなんとか落ち着かせ、「オバット・チャチンの件はもうおしまい!」ということに。

納得したかどうかはさておき、この件についてはようやく忘れてくれたようです。

もし今後何かの病気をして、本当に家庭で薬を飲ませないといけなくなったら、どうしよう。

その時が来るまでに、薬嫌いを克服してくれるかどうか・・。

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