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勝ちって? 強さって? 幸せって?

賢く、強く、勇敢で、冷静で、人格者で、温和で、人望も厚く、リーダーシップもある次期国王が、

誰もが恐れるほどの強さを持ち、まっすぐで、戦いしか知らない、家族思いの屈強な戦士と戦い、負けて死んだ。

そして、自分が招いた禍に決着をつけるための戦いなのに、途中で背を向けて逃げた臆病者の時期国王の弟の王子が、兄の葬儀後、自分の国を攻めて来た屈強な戦士を倒し、生き延びる。

王子は臆病者となった事を恥じ、あの屈辱の戦い後、陰で努力をしていた。
兄が倒されていなくなり、自分が強くならなくては、と顔つきも変わり、以前の美しく頼りない、兄を頼ってばかりの王子ではなくなっていたけれど、3人の中で、彼だけが唯一生き延びる。

いくら強くても、賢くても、人格者であっても、死んでしまっては意味がなく、やっぱり生き残ってなんぼ。と、生き延びた者勝ちになるのだろうか?


強さだけが勝ち残るための能力や手段じゃないけど、あんなに強くて、選ばれし人(のよう)だったのに、運命のいたずらなのか、人生ってホントわからない。

って、思っちゃった。


あ、これ、今日昼間にやっていて、たまたま観た映画の事なんですけど、

以前観たけど、細かい事は覚えていないし、ほとんど終盤から見たから流れを追うだけになってしまってたし、そもそもそんな単純な事じゃないんだろうけど、あの王子が生き延びたかぁ、わかんないもんだな、と。

関わっている物凄い数の人々の、それぞれの小さな心の動きや、行動や、迷いや、揺らぎや、欲や、魔、なんかが少しずつ少しずつ複雑に絡み合って、それぞれの人の結果に至る。

誰が勝ち、だなんて誰にもわからない。

生き延びたからって幸せが待っている訳でもないし、

それよりなにより、

そもそも生き方に勝ち負けもないし。



ただ、死んだら少なくとも今世では何んにもできなくなるんだな。


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