ここからはもう何も湧いてこないらしい

人の人生の苦労話と言えばだいたい大まかに分類ができると思うけど、周りの人に「お祓い行った方がいいんじゃ…」と言われるので、一通りの「苦労」と言われるものはうっすらとは経験した…と思う

潰れないためには、どんなことでも考え方次第と立て直したり、逃げることも大事と気づいて逃げようとしてもしても、次々に湧いてくるトラブル
私の周りには問題を次々と繰り出してくる人が多かった。逆に言うと、トラブルを拾いに行ってるんじゃないかとも言えるのだけど…私が火中のクリ拾いが好きなのか…はたまた長く受け継がれてきた一族の習慣のようなものであるかもしれない。

自分のことだけやってりゃいい人生なら楽勝なんだけどなんでだろうと思い始めた頃には、限界を超えて心療内科の診察室に座っていた。
頑張ってた頃の方が心療内科に行かなきゃ!と感じてたけど、実際は、心療内科へ行こうなどと言う気持ちなどはわかず、ひたすら布団の中で丸くなり続けた。食べるものがなくなり、飲むものがなくなり、実際、食べる気も飲む気もないのでわざわざ布団から出て調達しにいく必要もなかった
幸か不幸か仕事は在宅でできる小さな事業をやっているので、細々と小さく稼ぎつつ、布団から出なくとも生きていけた。
ある日、脱水症状のようなもので病院に担ぎ込まれた。実際は脱水ではなく心臓発作だったというオチで、強制的に心療内科へ呼んでいただき治療を開始することができた。
「逃げましょう」
先生はそう言うんだけど「何から?」という感じで私は、色んな人にお塩をかけられている事にすら気づいていなかった縮んだナメクジのようで、お水をかけてもらって、復活への道を辿ることになる。
治療開始から5年。
ずいぶん元気になったけれど、やっばり力は出ない
「どうやったら気力ってわくんですかね?」
と先生にきくと、先生は元気にこう答えた
「もう枯渇してますからね!そこからはもう何も湧いてきません。他行って掘れば湧いてくるんですけど、まだ他いく元気ないので今はとにかく休みましょ!」
なるほど。ここからはもう湧いてこないのか…
私の先生ははっきりモノを言う。待合室には行列ができているのでクイックに回さなきゃいけないのもあって、端的に分かりやすく説明し、私のニーズにクイックに応えてくれる。
そもそも、私の根本にある問題は、先生に治してもらう種のものではなく、死なないように、コントロールのできるお薬を適切に出してくれるので正解だと思う。私の問題は、心療内科的には軽度なモノ。
まあ、自分でこんがらがっちまった出来事と思考を整頓し、修正していくしかないので、頭の中にあるものをかきとめていこうと思う
ナメクジは完全復活できるのかもしれないし、縮んだままかもしれないし…枯渇しきったここからはもう湧いてこないらしいので、移動しなきゃいけないけど、まずは、移動できるくらいまでにはふっくらしないと…
実際、ナメクジは復活してもカタツムリにはならないんだけど、安心安全な自分の場所を見つけられたら、精神的にはカタツムリみたいなシェルターを持つことができたら、移動できるかもしれない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?