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「人とのつながり」を一番感じる日に、敢えてお願いしたいこと。

今日、6月9日は誕生日です。

42歳になりました。

お寄せいただく祝福は、かけがえのないものです。
この日ほど、人とのつながりを感じ、人によって生かされているのだと思う日はありません。
だって、私一人では生まれてくることさえできなかったのだから。

だからこそ、誕生日は「誰かのためとなる活動」に取り組みたいと思っていました。

ヒントをいただいたのは、誕生日の寄付活動。
お友だちがやっているのを見て「私もやろう!」と思っていました。

私、寄付が好きなんです。
というか、人に何かを差し上げること全般が大好き。

なので、お友だちが企画してくれた「誕生日プレゼント代わりの寄付活動」にも、よろこんで参加したりしていました。

ある友人の誕生日の寄付キャンペーンに参加したとき、物品リストに並んでいたのは、下記のようなものたち。

・トイレットペーパー
・マスク
・シャンプー
・石けん
・洗剤
・オムツ
・お徳用の大袋のチョコレート

寄付活動をするたびに、驚かされます。
「世の中には、こんなにも誰かのために活動を続ける団体があるのか」と。

そして同時に、こうも感じます。
「私が知らないだけで支援が必要な状況にある方は、たくさんいるのだ」

リクエストのリストにある物品は、主に日用品です。
「ギリギリの状況で、なんとかやりくりをしている様子」を垣間見た感覚がありました。

さて、次は私の番だ。
さあ、どうする?
お友だちの真似をして、Amazon等のキャンペーンを活用させてもらう??

……と、アイデアを巡らせた時、思い浮かんだことがありました。

それは、ヴィクトール・フランクル『夜と霧』の一節です。


 * * *

ある夕べ、わたしたちが労働で死ぬほど疲れて、スープの椀を手に、居住棟のむき出しの土の床にへたり込んでいたときに、突然、仲間がとびこんで、疲れていようが寒かろうが、とにかく点呼場に出てこい、と急きたてた。太
陽が沈んでいく様を見逃せまいという、ただそれだけのために。

そしてわたしたちは、暗く燃え上がる雲におおわれた西の空をながめ、地平線いっぱいに、鉄色から血のように輝く赤まで、この世のものとは思えない色合いでたえずさまざまに幻想的に形を変えていく雲を眺めていた。
その下には、それとは対照的に、収容所の殺伐とした灰色の棟の群れとぬかるんだ点呼場が広がり、水たまりは燃えるような天空を映していた。

わたしたちは数分間、言葉もなく心を奪われていたが、だれかが言った。

「世界はどうしてこんなに美しいんだ!」

(『新版 夜と霧』p65-66より引用)

* * *

私は「世界の美しさ」を分かち合いたいんです。

「いやいや、美しさとか言っている場合じゃないでしょ」とセルフ突っ込みを入れたくもなります。
日常生活って、生きるって、それだけで物入りです。
特に日用品など、とにかく「量」が必要なのもわかります。

「衣食足りて礼節を知る」ではないけれど、まずは不足を補うのは、とても大切だと思っています。

でも、私が自分の誕生日にやるならば「質」も大切にしたいと思いました。

ただ空腹を満たすものではなく、ただ足りないものを埋める何かではなくて、少しでも「幸福感」や「充実感」を抱いていただけるようなもの。
少しの「違い」から「特別感」を得ていただけるようなもの。

だから「自信をもってオススメできる良質な日用品を寄付しよう」と思い至りました。

と、とても前置きが長くなってしまいましたが、
そんな試行錯誤を経て、私が運営するKAMI.llcのWeb Shopのなかに「寄付・ドネーション」用のページを作成しました。

ご購入いただいた商品を、私たちが代わって支援団体に寄付させていただくというしくみです。
*私も、自分の報酬の一部を寄付に回します


私、ここで扱っているシャンプー・トリートメント、本当に大好きなんです。
というかむしろ、商品が素晴らしすぎたから「私たちだけに留めておくのはもったいない!」と思って、お店をオープンしたという経緯もあります。

私も色々と試してきたのですが
「髪が軋まず、頭皮を保護できる自然素材のシャンプー」
って、本当に少ないんですよ。

ただ、この商品を紹介するにあたって、気になっていたことがありました。
それは「価格」です。

シャンプー100mlで「1100円+税」って決して安くありません。
日常使いできるのは、ごく限られた方なのだと思います。

とはいえ、自慢じゃないけれど、私も、私の会社もそんなにお金がありません。
だから、自分たちが損失を被ってまで価格を下げられるわけもない。

……そんなところに、少しの後ろめたさを感じていた、というのが本音です。

だから、というわけではないのだけど、
私の考えが想いに賛同いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお力添えをいただけましたら嬉しいです。


ちなみにですが、私は、これらの商品を、すべての女性たちと分かち合いたいと思っています。(すべての男性のなかにいる女性性も含めて)

「女性(女性性)を幸せにする活動を!」というのは、私が自分とした約束の一つ。
だから寄付先は、女性の自立(そして子どもの自立)を支援する団体を予定しています。

私が一人で動いたところで、何かが急に変わるとは正直なところ思っていません。

でも、いつもと違うシャンプー・トリートメントを使って、いつもと違う仕上がりから「なんかいいな」と感じてもらう。その「いいな」が積み重なっていった先に、行動を変える勇気が生まれて、行動を変えていった先に人生が変わる可能性が見えてくる。

そんな小さな小さな種を蒔きたいと思っています。

というわけで、誕生日特権で、あらためてお願いです。
私の想いに賛同いただける部分のある方、ぜひともお力添えいただけましたら幸いです。

よろしくお願いします。


さいごに。

誕生日にちなんで、近ごろの私の姿を。
6年前の写真と比べたら、ほぼ別人。
きっと、こらからもまた変わり続けていくのでしょう。

同じ時代を生きる同志として、これからもよろしくお願いします。

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