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下戸の建てたる倉もなし

酒を飲まないからといって、それが節約となって資産家になったという話も聞かない。酒は適当に飲んで楽しんだ方がよい。(日本)

「下戸」という言葉は、
酒を飲むことができない人を
からかう際に使われるものです。

ただ、酒の量自体は
大した金額にはならず、
それを節約しても、
蔵や住宅を建てるまでには
到底足りないという意味です。

少量のお酒は問題ありませんし、
自分を追い込んで
苦しめるだけでは、
何の良い結果も
生まれないということです。

写真素材:冷酒を注ぐイメージ02

時には気分転換をして、
日常の忙しさや
ストレスを忘れることも
必要ですし、
自分へのご褒美を
与えることも大切です。

そうすることで、
物事がうまく進むという
例え話です。

類語にも以下の言葉があります。
『下戸の建てたる倉はなく、御神酒上がらぬ神は無し』
『下戸の建てたる倉はなけれど後家の建てる家多し』

写真素材:ちょっと待って(メッセージと手)

しかし、
酒が本当に飲めない人、
苦手な人からすれば、
はた迷惑な気分になる
言葉でもあり、
そんなときは、
こんな反論の言葉が続きます。

『上戸のつぶした倉はある』
『上戸めでたや丸裸』
『上戸かわいや丸裸』

酒飲みは多くの場合、
酔って喜びに満たされながら
財産を使い果たしてしまう。

酒飲みを
「上戸(じょうご)」
と呼びますが、
その由来については
明確な答えはわかりません。

酒の飲み方は
人によってさまざまだが、
喜びによって
悩みが晴れるならば、
まずは幸福を祝うべきだろう。

しかし、
喜びが過ぎるあまり、
支払いの額面に振り回され、
一文無しになってしまうこともある。

写真素材:長財布

だからこそ適度さを
心に留めておくことが大切である。
という戒めの言葉。

以前書いた「快楽を極めてはいけない」
の儒教の教えにも通じるものがあります。


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