下戸の建てたる倉もなし
酒を飲まないからといって、それが節約となって資産家になったという話も聞かない。酒は適当に飲んで楽しんだ方がよい。(日本)
「下戸」という言葉は、
酒を飲むことができない人を
からかう際に使われるものです。
ただ、酒の量自体は
大した金額にはならず、
それを節約しても、
蔵や住宅を建てるまでには
到底足りないという意味です。
少量のお酒は問題ありませんし、
自分を追い込んで
苦しめるだけでは、
何の良い結果も
生まれないということです。
時には気分転換をして、
日常の忙しさや
ストレスを忘れることも
必要ですし、
自分へのご褒美を
与えることも大切です。
そうすることで、
物事がうまく進むという
例え話です。
類語にも以下の言葉があります。
『下戸の建てたる倉はなく、御神酒上がらぬ神は無し』
『下戸の建てたる倉はなけれど後家の建てる家多し』
しかし、
酒が本当に飲めない人、
苦手な人からすれば、
はた迷惑な気分になる
言葉でもあり、
そんなときは、
こんな反論の言葉が続きます。
『上戸のつぶした倉はある』
『上戸めでたや丸裸』
『上戸かわいや丸裸』
酒飲みは多くの場合、
酔って喜びに満たされながら
財産を使い果たしてしまう。
酒飲みを
「上戸(じょうご)」
と呼びますが、
その由来については
明確な答えはわかりません。
酒の飲み方は
人によってさまざまだが、
喜びによって
悩みが晴れるならば、
まずは幸福を祝うべきだろう。
しかし、
喜びが過ぎるあまり、
支払いの額面に振り回され、
一文無しになってしまうこともある。
だからこそ適度さを
心に留めておくことが大切である。
という戒めの言葉。
以前書いた「快楽を極めてはいけない」
の儒教の教えにも通じるものがあります。
よろしければ、応援のほど、よろしくお願いします! それにお答えできるよう、がんばります!