サトウキョウノスケ

23歳、大学院中退、就職活動中、今このときを残しておくための手記

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最近の記事

幼なじみの話

大学院に進学してからの1年半は、自分が人生を掛けて生業にしようとしていたものへの熱量が冷めていき、手放すことになったのだが、ある意味、本当に自分が大切にしたいと思えるものにやっと気付けた時間だったのかもしれない。 僕には小学校、中学校、高校と一緒に過ごしてきた友人がいる。同じ学校で、中学のときは同じ部活、でもたまに遊ぶくらいで、学校ではそこまで話すこともなかった。お互い求めているわけでもなく、拒んでいるわけでもなく、気付けば近くにいたようなそんな関係であった。 大学では別

    • 大学院を中退した話

      昨夜担当の教授にその旨を伝えた。正確には退学届を出していないからまだ中退ではないが、そんなことはどうでもいい。大学院を去ることを決めた。 大学院に進学してから一年と半年。自分が志すべきものを見つけるために意気込みして臨んだが、残ったのは数百万の奨学金と消費者金融の支払い、荒廃した一人暮らしの部屋、ベランダに溜まった吸い殻。 大学院に籠もって研究する日々は、自分から求めていた環境のはずだったのに、時間が経つにつれてその熱量は冷めていった。僕はどうしようもなくなって、なんとな