みんなでつくる中国山地百年会議理事会レポート 本を通じて地域に希望を届けたい!
今月3〜4日の1泊2日で、広島県庄原市で開かれた「みんなでつくる中国山地百年会議」(以下、中国山地)の理事会に出席してきました。
百年先を見据え、年に1冊ずつ、中国山地の今を記録する本「みんなでつくる中国山地」を出版する活動を「心柱」に、読者や会員のみなさんと「地元から世界を創り直す」取り組みを進めている、ゆるやかなつながり(会員組織)です。
2023年度から山口県担当の理事を仰せつかっており、リアルで皆さんにお会いするのは昨年5月の総会以来でした。総会は懇親会に出ず早退したので、皆さんとゆっくりお話できるのは本当に久しぶりでした。
理事会では、狼煙号発刊からこれまでの活動を総括。若手メンバー中心の「100年続ける特別委員会」からの報告を踏まえて、今後5年間を見据えた理事の新体制や本のテーマについて話し合いました。
まず、特別委員会のメンバーの「なぜ中国山地なのか?深堀りして考えるのが楽しかった」という言葉に、ほっとしたし、その言葉が聞けてとても嬉しかったです。
自分の思いを語り合える場
2日間を振り返って、「議論」じゃなく、「話し合った」でもない、「語り合った」がしっくりくるのかなと思います。みんなで「今気になっていること」を語り合っている、その場にいられるだけで、感動で胸がいっぱいでした。
本を活動の「心柱」としていますが、直接本の執筆や編集に関わっていない理事もいます。それでも完全フラットで安心・安全な場で、自分の思いを発言できる。この環境は素晴らしいと心底思います。
思いを形にできる場でもある
「言い出しっぺが必ず実行しなきゃいけない」わけじゃないから自由に発言できるのも中国山地のいいところだし、「言ったことが形になる」のもまた、中国山地の良さだと私は思っていて。やりたいことを形にできる場であり続けたいなと思うし、いろいろに利用してほしいと思っています。
私と中国山地との関わりは、発起人の一人であるローカルジャーナリスト、田中輝美さんの声かけで、2020年1月の狼煙号発刊記念イベントに参加したこと。当時、地方紙の記者だった私は仕事を離れたらなんの肩書もなく、地域活動の実績もありませんでした。
でもプロフィールに「地域活動」について書く欄があり、悩んだ末に、何回か交流会に顔を出した程度の「阿東を盛り上げたい女性のネットワーク(あともり)」を所属先に書いていました。すると、たまたまその場にいた自治体職員の知人に「すごくうらやましい」と言われたんです。
そのとき、気軽に参加できて地域に関われる場が必要とされているんだ、と強く思ったのでした。だから百年会議がそういう存在になるといいし、あともりみたいなネットワークがそこかしこにできたらいいな、と思っています。
「いつかつながって星座になる」
理事会の中で藤山会長が、本をつくることを通じて物事をしっかり考え、現在地を記録していくことを繰り返していけば、それがある日つながって星座になるんだという趣旨のことを(ちょっと違うかな?)おっしゃっていました。その言葉が、2日間、皆さんと話を重ねていくうちにじわじわと心に沁みてきました。
本ってやっぱり、誰でも書けて、どんどん情報が流れていくSNSとは違うんですよね。1冊を作り上げるのには時間もかかるし、多くの人の目が入るし、たくさんの頭脳が深く深く物事を見て、考えてつくっている。それがモノとして残り、受け継がれていく…。来年度は本づくりにもっとかかわりたいし、この本を通じて希望…とまでは言えなくても、一筋の光を届けたい。改めてその思いを強くした理事会でした。
本を一緒につくる仲間になりませんか?
と、「本」への思いを熱く語りましたが…。一緒に次号をつくる仲間を現在大募集中です。次号の「書き手」になるには今がチャンス!2月中の会員登録がおすすめということなので、ぜひぜひご検討ください♪(一般会員の会員登録のみは3560円です)
※トップ画像は、理事会の語りをまとめたグラレコです。何度も見たくなる…。特別委員会の報告を担当された会員の小柳さんが書いてくださいました。本当にありがとうございました!
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