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わたしと俳句 Haiku: recording important moment in 17 sounds

俳句の仲間になる

趣味で俳句を始めて、そろそろ3年になるだろうか。記者時代に、俳句グループの取材に行ったら、するすると一員に引き込まれてしまった。地域にはメンバーが先細りしている団体が数多くあると思うのだが、難なく勧誘に成功したその手腕には感心するほかない。

うかれ帯の会

この俳句グループは「うかれ帯の会」。メンバーの一人が、夏祭りでわくわくしている子どもの浴衣姿を詠んだ句から名付けられた。山口市の大殿公民館を拠点に、2カ月に一度は句会を開き、句会のない月は、メールで投句・選句を行っている。

毎月、当番のメンバーが先生と話し合ってその月のテーマとなる季語、兼題を決める。メンバーはそれぞれ、兼題を使ったり、その季節にあった季語を自分で選んだりして俳句をつくる。句会では、俳句を持ち寄り、作者が分からない状態で、自分の心が惹かれた句を選び、感想を伝え合う。

子育て×俳句

うかれ帯の会はもともと、山口県立大学の一般・学生向け講座「桜の森アカデミー」の「子育て支援リーダーコース」の受講生が立ち上げた。「子育て支援員」の資格を取得できる講座で、子育て中や子育てがひと段落した女性の受講生が多い。講座の中に俳句の授業があり、そこで俳句にハマった人たちがグループをつくり、講座が終わった後も、同じ先生に師事して俳句を続けることにした。俳句を通じて観察力を養い、日々成長していく子どもの貴重な一瞬一瞬を17音に託して記録しているという。

という話を聞いたら、取材に行かない手はないだろう。子育てと俳句、この取り合わせも素敵じゃないか。こうして、子育てどころか当時は独身だった私が、俳句と出合ったのである。

始めたころの俳句の題材は、もっぱら飼い犬と、趣味のキャンプ。犬の散歩で見つけた風景を詠むことが多かった。キャンプ関連の言葉(テントやバンガローなど)が夏の季語というのを知らず、冬キャンプの句を作ったこともあった。

魅力あふれる仲間たち

句会に来るメンバーは10人程度。皆さん魅力的な人ばかりで、これも私が俳句を続けている大きな要因だと思う。いい意味で肩の力が抜けつつ、自分の感動を句にすることで共有したいという熱い思いを持っている人たちだ。おやつ係さんが毎回用意してくれるおやつもおいしいし、紙皿にはいつも季節のイラストがあしらわれていて、ちょっとした演出がにくい。

と、いかにも真面目に俳句を続けているようなことを書いているが、毎回、締め切り間際に焦りだし、スマホでぽちぽち作っているのが現実である。最近は1歳の娘のことを句にすることも増えた。

過ぎ去る日常を記録する

娘と過ごす穏やかな毎日と、季語がぴったりはまったときは何とも言えずうれしい気持ちになる。びゅんびゅん過ぎていく日々の中で忘れそうな、ちょっと心が動いた瞬間も、句にすればずっと残るし、誰かと分かち合える。

さて、もうすぐ7月。句会の兼題は「花火」だ。

あなたなら、大切な思い出をどうやって記録しますか?

I’ll talk about my hobby: haiku.
I’ve been learning haiku for almost 3 years at the Haiku Salon. We have biomonthly meeting at the public hall. All attendees submit 2~10 haiku on the fixed theme and we select our favorite 7 haiku and vote.

When I was working as a local newspaper journalist, I knew the Haiku Salon and interviewed the woman who started it. I was inspired that she started it with her friends who have little children to record their growth and memory in 17 sounds. I enjoy making haiku about my daughter.

The next haiku theme is “fireworks”. It is a kigo (seasonal word) of summer.
How do you record your important memories?


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