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3歳のボクのニューヨーク 記録

EP1 にほんの保育園

3歳のボクが、まだ1歳だった時、立って歩き始めたころ、ニューヨークに引っ越してきた。
その少し前のことから話すよ。

4月から新しい保育園に入って、ベビーカーに乗って行けるようになった。それまでボクは、たくさんの人が乗っている電車に乗って保育園に通っていたんだ。

ママは仕事をするために、ボクを預ける保育園を探していた。おうちから遠いところにも電話で聞いたり、ベビーシッターの会社に聞いて、ママは必死だったんだって。

0さいの途中から入れる保育園は、おうちの近くにはなくて、電車で行けるところを見つけたんだ。

パパとママが変わりばんこで、抱っこで連れて行ってくれていたんだ。"まんいんでんしゃ"に乗って保育園に行くのは、つぶされそうになることもあって、ボクもたいへんだったよ。

最初の保育園に通っていた時は、ふんすいがある公園にさんぽに行くこともあって、気持ちよかったな。

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新しい保育園では、ボクは小さいから、元気な子が近づいてくるとびっくりする。1さいのクラスでグループに分かれる時、ボクは小さい子グループになるみたい。大きい子のグループだと、走り回っている子もいるけれど、ボクはまだ歩く練習をしているところなんだよ。棚とか手すりに捕まって歩くのが好きなんだ。

おうちにもある"きんぎょがにげた"の絵本を読んで、飾りを作ったりきんぎょを隠したりして遊んでるんだ。

保育園の日は、晴れていたらいつも散歩に出かけるよ。近くの幼稚園にはお庭があったけど、ボクの通う園にはないんだ。保育園の近くに2つ公園があって、いつもそこにいくんだ。

手が汚れるのはちょっと苦手だけど、砂場で遊ぶのはすき。小さいすべり台なら、1人でものぼれるようになったよ。お昼寝のあとは、はやくママ来ないかなと思って、へやの隅っこで待ってるんだ。

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(夫がニューヨークへ赴任)

パパがいなくなったかわりに、ババがよく会いに来てくれるようになって、ボクはババのことが大好きだから嬉しいんだ。ママと違ってババは怒らないし、抱っこもおんぶもたくさんしてくれるから、大好きなんだ。ババが帰る時は悲しくて、いつも泣いちゃう。

ママとババが保育園に迎えに来て、ゆっくりクルマやバスを見ながら帰る時間がボクの楽しみ。

ママから聞いたら、初めて話した言葉は、"バス"なんだって。
よくバスに乗っていたし、見るのもすき。1番すきなのは、みどりのバスだよ。

EP2 頭蓋矯正

ボクが新しい保育園に入ってからも続けていたことに、頭蓋矯正があるよ。

これは、ボクの頭のかたちを整えるためで、いちにちじゅうヘルメットをつけて過ごすんだ。寝るときは、暑くて、頭が痒くなって外したくなることもあったよ。

このヘルメットの治療はすごく高いみたいで、パパとママが話し合って決めたんだって。ボクは月に1回、電車に乗って病院に行って、6時間くらい待って先生に診てもらうんだ。

病院は広くて、大きなイスに登って遊んだり、ママと一緒にご飯を食べて待ってるんだ。0さいの赤ちゃんだったときに始めて、ヘルメットをつけるのにも慣れてきたよ。にほんにいる間にあと1回、病院に行って、おしまいみたい。

さいごの病院の日に、"メンテナンス"が必要だからニューヨークでは続けられないこと、頭のかたちがきれいになってきたから、おしまいにしようってママと先生が話してたよ。

あと1ヶ月でボクのヘルメット生活もおしまい!やったー!

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EP3 あたらしい生活

ニューヨークには、飛行機に14時間乗ってついた。ボクは、飛行機の中をたんけんするのが楽しくて、眠くないし、ずっと遊んでいたよ。ママは寝たくて、たまにボクをおこるんだ。ボクは、眠れなかったせいで、"インフルエンザ"になってしまうんだ。暑くて苦しくて、辛かったよ。ぜんぜん眠れなくて、なかなか治らなかったよ。

ニューヨークについてすぐ病院に行くことになって、ボクのニューヨークは"たいちょうふりょう"から始まったよ。

薬を飲んで、ねつも下がってきて元気になってきたんだけど、ママが"じさボケ"で、元気がないんだ。夜眠れないみたいで、ボクともあまり遊んでくれないんだ。はやくよくならないかな。絵本よんでほしいな、一緒にくるまであそびたいな。

【続くエピソード(仮)】

ハロウィン

サンクスギビングってなあに?

ニューヨーク のクリスマス

冬のあそび

大好きなれいれい

スイミング

ママとお寿司

モンテソーリの幼稚園

【書きたいテーマ】
・日本と異なる文化圏で暮らすことになった子供の気持ちと大人の葛藤
・少しづつ広がっていくこどもの世界
・ニューヨークでの日常

【イラストに関して】
絵を入れたいのでなんとか描きましたが、下書きを元に他の方に描いてもらいたいというのが本音です。

【応募動機】
クリエイターコンテストのことを知り、東京での電車通園、頭蓋矯正、ニューヨークで暮らすこと、モンテソーリの幼稚園に通うこと、全て経験した人はあまりいないのではないかと思い、一家族の記録として書きました。
初めての海外での生活は、想像以上にメンタルのケアが必要で、鬱になりかけた1年目を乗り越え、いま2年目です。
東京での苦労話も、書くことで少し昇華することができました。

読んでくれた方、ありがとうございます。

NYでは、コロナウィルスの影響で外出禁止になり1週間が過ぎました。こちらでの近況も、これからnoteに書いていこうと思っています。

では、また。

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