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いつぞやは

この間、私はまたバスをそこねそうになった。
文章を書き終わり、ふーと思ってスマホをしまい、座席に座ってじっとしていた。そしてそのまま、じっとしていた。停留所ていりゅうじょいても、他の人がぞろぞろと降り始めても。

ボーっとしている私の肩に、バコンッと衝撃しょうげきが走った。降りていく女子高生のバッグが、肩に当たったのだ。
そこで私は、われに返った。
「あ、降りるんだったんだ」

なんとか無事ぶじに、降りれました。

あの時の女子高生さん、ありがとう。