satoko hirano

映像ディレクターを経て出産後、ママの気持ちをちょっぴり軽くするブランドbaby toi…

satoko hirano

映像ディレクターを経て出産後、ママの気持ちをちょっぴり軽くするブランドbaby toi を立ち上げる。100万人のパパ・ママに愛用されているアプリbaby rattle bab babを始め、イベントやワークショップ、グッズ、アートスクールなどジャンルを越えて企画、運営中。

最近の記事

まるで恋するみたいに受験した、息子の話⑤

前回のお話はこちら。 できることは、全部やる。一般二次の内容は推薦と同様、グループワークと面接。 前回の敗因のひとつは、きっと「緊張しすぎた」から。 ということで、今回は息子と相談の上「家族全員で旅行のように」徳島に行くことにした。 旅館に泊まり、温泉に入り、美味しいものを食べて、リラックスして本番の朝を迎えようじゃないか。 学科試験を通過した夜から12日間、「できることは全部やろう」ということで、また毎晩11時に、前回の反省点を踏まえて面接とグループワーク練習をすること

    • まるで恋するみたいに受験した、息子の話④

      前回のお話はこちら。 ラーメン2本の、ド緊張推薦二次試験会場は、徳島市内の大学だったので、前のりすることに。 二次はグループワークと面接なので、ホテルでシュミレーションを何度かやる。 グループワークの内容はテーマしか分からないので、就活用のグループディスカッションの本を参考にしながら進行してみる。 結果的に、心構えと前提は参考になったけど15歳の「グループワーク」自体には直接、役に立たなかった。よく考えたら、就活じゃなくて高校入試だしな… 本番の朝。 本人、おもしろいほど

      • まるで恋するみたいに受験した、息子の話③

        ライバル兼、仲間。前回までのお話はこちら。 サマースクールの副産物、それは「仲間」だと思う。 息子は、全国から集まった19名をDiscord で繋いで、サマースクール後もコミュニケーションをとるようになっていた。「夏休みの宿題(高専が出すオリジナルの課題)出した?」とか「○月○日のイベントいく?」など。 イベント先で再会したりすると、ライバル同士と思えないほど喜びあっていた。 ここを目指す子たちの共通項のひとつ、と感じたのは「男女ともにコミュ力おばけが多い」こと。息子はどち

        • まるで恋するみたいに受験した、息子の話②

          前回のお話はこちら。 東京に戻った息子は、それからというもの、その高専に関するあらゆる情報を集め出した。SNS関連はもれなくフォロー&すかさずイイネ!、年明けから着々と始まった学校説明会はオンラインもオフラインももれなく参加、関連イベントにも積極的に参加する。相手が「学校」だからいいものの、これが「人」だったら完全なるストーカーである。動画の再生回数UPにも貢献していたから、もはや推し活か。 最初の壁、サマースクール中3になった5月。 弾んだ声で、息子が叫んだ。 「サマース

        まるで恋するみたいに受験した、息子の話⑤

          まるで恋するみたいに受験した、息子の話①

          出会いは突然に、ネットニュースで。出会いは2021年の初夏。 きっかけはネットニュースの小さな記事から飛んだ、2023年開校予定の新設校のホームページ。 休日の昼下がり、寝転びながらスマホを触っていた中2の息子が言った。 「徳島県に、全寮制のすごい学校ができるんだって。」 私もつい先日「2000年以降に開校した学校カオスマップ」という記事で、その学校の名前を発見したところだった。 息子が小学生の時からお世話になっている、探究学舎の宝槻泰伸 塾長が「講師陣」に名前を連ねている高

          まるで恋するみたいに受験した、息子の話①