娘とLGBTQについて話してみた。


こんにちは。

我が家では、大人は滅多に テレビを付けることはなく、
リビングのテレビのチャンネル権は
もっぱら娘が握っております。

そうは言っても、地上波が流れることは皆無で、
いつも彼女の見たいYouTube動画が
流れているわけで。

昨夜は夕飯の後のまったり時間に、
この動画が流れていたので、
いい機会と思い、娘とLGBTQのことについて
話してみました。


母からの議題提起は以下のとおり。

・母は、LGBの問題と、TQの問題は、議論の種類が違うものと思っている。

・LGBについては、同性婚等同性同士でも家族になれるような法整備をどんどん進めていけばいいと思う。

・TQについては、さらに課題は2つあると思っていて、1つは、公共のトイレやお風呂など、プライベートゾーンを晒す場において、TQを装う男性変質者の存在から女性をいかに守るか。それが1番重要なので、安易にオールジェンダー対応のみの設備を作るべきではないし、TQの方も遠慮していただく女性専用スペースは守りつつ、慎重に検討していかなければならないと思う。

・あともう1つは、TQの方々がこんなに苦しまなきゃならないのは、社会が、男なら男らしい見た目、男らしい行動、男らしい人生設計を求め、逆も然りで、そこからはみ出ると、大勢が奇異な目でみて、気持ち悪い、はしたないと非難してかかる。それが大きな問題じゃないかなと思う。


そんなこんなで、娘ちゃんはこの問題についてどう考えてる?
と聞いてみました。

そうすると彼女自身が成長過程で、社会から押し付けられる先入観に対し、違和感をひしひし感じていたらしく、貴重なお話が聞けました。


以下、彼女の主張。

・LGBについては、お母さんと一緒。トイレやお風呂の問題もこれからもしっかり考えていかなきゃならないと思う。

・TQについて。自分のいた幼稚園は、列に並ぶ時などは男女で分けられたけど、遊び方とか持つものとか、男の子だからとか女の子だからとかということは一切なかった。男の子でも女の子といっしょに普通におままごとや人形遊びもしていた。だから、そういう男だから〜なんて意識は全く持っていなかった。
・驚いたのは小学校に入ってから。私の周りに女の子の遊びが好きで、可愛いものとかが好きな男の子がいて、でも、なんの違和感もなく一緒に遊んでいたし、可愛いポーチを持っていれば、「かわいい!それどこでもらったの?」「お姉ちゃんのお下がりだよ〜」なんて、普通に会話していた。
それがある時、その子と一緒に遊んでいる時に、男子が何人もやって来て、「なんでお前、女ばっかりと遊んでんだよ〜」と非難してきた。
娘は、信じられずめちゃくちゃ驚いた。
今なら、ちゃんとそれは違うと言えると思うけど、その頃はまだ幼く、語彙力もなく反論する言葉が見つけられず、その場で何も言えなかった。

・小学生でそういうふうに考えるようになってしまうのは、教育の問題、あと家族の問題だと思う。
学校での教育で、もっと皆に、そういうことはあっていい事だって広める必要があると思う。
また、それぞれの家で、子どもが親から受ける影響はすごく大きい。
我が家はこうやって、親がなんでも大丈夫だよって言ってくれるから、こんなふうに考えていられるけど、親が女らしい男の子、男らしい女の子を変だって話してたら、子どももそうやって考えるようになってしまうし、そんなふうにして、その考えが下の世代まで引き継がれて行ってしまう。

考え方がおかしいと思っても、大人とか強い人から、こうだ!って言われれば、1人の力で立ち向かうことは出来ない。
だけど、TQもあっていいって考える人達が大勢になれば、強い人相手でも立ち向かっていける。
だから、偏見のない人をたくさん増やす必要があると思う。そのためにも教育が大事だと思う。

と。

その話を聴きながら、娘が過ごした幼稚園は、ホントにステキなところだったね、なんて話たり。
お母さんもそういう考えでよかった、と言ってもらえたり。
とても貴重な時間となりました。


私は、社会全体が、女性らしい男性を、男性らしい女性を、そういう表現も当たり前にあっていいと捉え、その人自身を尊重してフラットに扱うことができているのなら、性別違和自体、そこまで深刻な悩みとして捉え、自分の本来の性も心の性と合わせたいという渇望に苦しまずに過ごして行けるのではないかと思っています。

それは、表現の問題だけではなく、行動様式や人生設計への捉え方についても、男女で分けて社会がこれまで押し付けてきたものを無くしていくことが非常に大切だと思っています。

男性だって、家事とか育児とか、家庭の中で人をケアする役割をメインにしたい人がいていい。女性だって、どんどん社会に出て、闘って活躍していく人がいて全然いい。
女だから、男だからに囚われず、一人の人間としてどう生きていきたいかが、当たり前に尊重される社会になればいいな、そうすれば、TQの方々だけでなく、普通の男性や女性についても、より生きやすい社会になるんじゃないかな…と。

そんなことに思いを馳せる1日でした😌

今日もお話にお付き合いいただき、ありがとうございました☺️

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