不登校娘の成長を感じるおしゃべりの時間。〜春に向けて思うこと〜



最近娘とひたすらおしゃべりして過ごす
時間が増えてます。

昨日も娘のどハマり中のドラマ
(『ブラッシュアップライフ』)を流しながら、
ソファに並んで座ってひたすらおしゃべり。

寝てる時に見た夢の話とか、
人間関係について思うこととか、
勉強しなきゃと思うけど
ついつい後回しにしてしまう話とか、
好きな絵を描く話とか、
思春期女子のお出かけで気をつけるべきこととか、
好きなアニメの話とか、
母の家事についてとか、
娘にとっての家事手伝いとはとか、
ドラマのお気に入りシーンとか、
昔の思い出話とか…

あっち行ったり、
こっち行ったり、
取り留めもない話で、
昨日も昼過ぎから
夕飯時まで話し込んでしました😅


母としては、
こんなふうに穏やかに
娘とおしゃべりして、
彼女の素直な心の内を聞くができることが
嬉しくて、嬉しくて。



「お母さんになら
何にも気にせずなんでも話せる。
だって、私がぶっとんだこと言ったって、
ドン引きしないで普通に聞いてくれるでしょ?」

娘の口から、こんな話を聞けるようになり、
すごくホッとしています。


不登校が始まった頃は、
カラダが痛い、だるい、苦しいと言って
毎朝しばらく布団の中から全然出てこない状態が
長く続いてましたし、
情けないかな、
「お母さんに言っても、わからないよね」
なんて言われてしまう始末でしたから。

彼女は多分、
元々HSPの気があったようで、
大人数の集まりになると、
自分に関係なくても、周りの会話が
全部耳についてしまって脳内パンクしてしまう。
そういう子だったようです。
(そのようなことをメンタルクリニックで
知能テストを受けた後も指摘されました)

思い返すと、幼児期から
ママ友との集まりとかに連れて行くと
長時間フリーズしたように
動かなくなっていたんですよね。
今、その時の気持ちを娘に聞くと、
「パニックになってたんだよねー」
って言っていました。


幼稚園では普通に過ごせていたこともあり、
その当時は人見知りの激しい子としか
思ってなかったのですが、


慣れない場所だったりして
ストレスがかかると
そういう状態になってしまうみたいで、
3〜4年生のころから学校生活や友人関係で
ストレスがかかるようになり、
5年生でついにメンタルバランスを崩し
成長期の諸々の体調不良も相まって
不登校になったわけです。


娘は、それからほとんど
学校の教室には行けていません。


当初は身体不調がメインと思っていましたので、
小児科やら整形外科やら色々かかりました。 
念のためメンタルクリニックの受診も
その頃から始めました。
小児科では規律性調節性障害を疑われたものの、
パソコンやネットを控えるという提案の他は
これといった治療法の提案もなく…
念のため、ネットを控えさせたり、
その他漢方による療養にも挑戦してみましたが、
数ヶ月しても、全く本人の苦しみは解消されず💦

その頃には、
どうもこれは
薬などで治療できる類の身体不調ではなく、
気質や心理的な問題、
第二次性徴期のホルモンバランスの不調等、
いろんな問題が複合的に絡まったもので、
症状の回復はすぐには見込めないだろうと
気づき始めました。


そこから、学校に別室登校を認めてもらい、
ようやく週に数日は行けるようになった
というわけです。


最初の年は教室復帰を
何度かチャレンジしてみました。


が、娘はその度にストレスで
息苦しさや身体中の痛みに
襲われてしまいました。


声も出せず、うずくまってしまい、
そのことを先生に気づいてもらうこともできず、
(他の生徒を相手に授業をしている中なので、
やむを得ないことなのですが)
教室で泣き出し、結局保健室に戻る。
そんなことを繰り返していました。

かといって、
親の教室への付き添いは
ヘンに思われたくないからと
娘から固辞され叶わず、
もう八方塞がり。


そんなこんなありましたから、
5年生の後半からは教室に戻らせることは
諦め、先生にも教室に戻ることを
働きかけないでほしいとお願いしました。

その決断は、
逆に娘を社会から隔絶させてしまうことに
なるのではないかと大きな不安もありました。

でも、教室に戻らなくていいというスタンスを
娘に明示できたのがよかったのか、
娘も静かな環境でゆっくり心を休め、
少しずつ元気を取り戻していきました。


メンタルクリニックのカウンセリングに通い、
私とも折に触れてじっくり話をすることで
徐々に心を開けるようになっていきました。


気晴らしは、私と、私の姉と3人で
女子会と銘打ってランチに行ったり、
カラオケに行ったり。
ネットも、寝る時間以外はある程度自由に
使えるようにして、
ソフトを入れてiPadでのデジタルお絵描きも
好きなだけさせてあげるようにしました。



そうやって、私と姉のバカ話や
くだらない爆笑話をしている姿を見せ、
娘も巻き込むことで、
お腹が痛くなるほど笑ったり、
家の中ではあるけれど、
好きなことに思う存分打ち込むことで、
明るい気持ちで過ごす感覚を
呼び戻していけたと思います。

今では、家の中でなにげない話をしていても、
私と2人のおちゃらけたトークの中で
娘はよくお腹を抱えて
倒れ込みながら笑ってくれるようにまで
なりました。

そんなふうに、笑い転げる一方で、
ふと過去を振り返り
辛かったことを見つめ、
当時の自分について自己分析して、
あの時どう感じていたのか、
今はあの場面をどう感じるのか。
また、今度はそういう場面では
どうしたらいいか、
どんなことならできそうか、
そんな話もできるようになりました。

6年生も相変わらず学校の別室で過ごす日々
ではありましたが、
本人のメンタルが混乱せずにすむ範囲では
お友達とコミュニケーションも取れており、
人間関係としての悩みは、
今は特にないと言っています。

そんな娘も、春から中学生。

進路については、
私立や通信の中学も含めいろいろ調べて、
本人と説明会なども行ってみて検討した結果、

しれーっと地元の公立中学で
普通に学校生活に戻ってみる。

娘自身が、そうすることに決めました。
この決断をする勇気を持てたことは
大きな進歩だなと思っています。

娘曰く、

周りのいろんな話し声が気になってしまうのは
今も変わらず、それは心配だけれど、
皆大人になってるし、小学校時代よりは
騒ぎ声はマシになってると思う。

それに、ここのエリアの中学はマンモス校だから、
今のクラスの子で中学も同じクラスに
なる子はほとんどおらず、
周りの子も皆見知った子のいない教室で、
グループもできておらず、
新しいクラスに馴染めるか
不安を抱えながら過ごしているはず。

だからきっと、自分の特異な小学校生活を
気にかける子なんてほぼいない。
自分のことが特別視されることさえなければ、
きっと人間関係については、
大丈夫じゃないかなと思うし…

前は、自分に自信がなくて、
周りも気になり、すぐパニックになって
どうして欲しいかなんて
考えることも伝えることも
できなかったけど、
それも、今の自分なら大丈夫だと思う。

だって、多少失敗してしまったって、
時間が経てば、周りの人は自分のことなんて
すぐに忘れるんだから、
気にしなくていいんだって
思えるようになったもん。


だから…
なんとかなるっしょ👌


そんな言葉が本人の口から
出てくるようになったのです。

よくある小学校生活ではなかったけれど、
ゆっくりじっくり
自分自身と向き合って、考えて。
この2年間彼女なりに
ちゃんと成長できたのではないかと思います。


春から、新しい環境に飛び込んだ時
実際のところどうなるかはわからないですが、
親の私が今から心配して不安に怯えても
仕方ないですからね。


「なんとかなるっしょ」
の気持ちで、
娘と共に春を迎えようと思っています☺️






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