子ども達の春。〜不登校児の心が切り替わる瞬間〜



春☘️ですねぇ☺️

ついにこちら北国も寒さが緩んで、
風が心地よくなってきました。

我が家の子どもたちも
息子が中学校卒業、
娘が小学校卒業と一区切り。

昨年は、息子の高校受験問題や
娘の不登校問題で、
親もメンタル的に非常にキツイ1年間でしたが、
なんとか乗り越えられた気がします。

今回はそんな子ども達のことを
まとめますね。


まずは息子。



昨秋までは、
私がメインで息子に
働きかけていたのですが、
受験に向けた学習習慣が
思うように定着しなくて、
塾通いも全力で拒絶され、
まともな高校に行けるんだろうかと
不安でたまりませんでした。

息子自身、勉強の必要性は
わかっているけれど、
勉強はキライ。
キライなことをやるのは
どうしても嫌だ!
の思考回路から抜け出せず
苦しんでいました。

ですが、冬休み以降夫が目覚め、
献身的な声かけとサポートを
行ってくれるようになり、
さらに、夫の提案した学習方法が
息子にぴったり合ったようで、
ようやく毎日コツコツと基礎学習と過去問演習を
積み重ねることができるようになりました。

それ以降は、
私はホントに補助的なことしかしておらず、
夫メインでのサポートでしたが、
塾に通うことなしに、
息子自身の努力でなんとか
点数を上げることができ、
無事、公立、私立ともに合格しました。


当初から希望していた公立高校は
内申ランク的には厳しかったのですが、
諦めず、焦らず、
できることをできるだけの精神で
勉強に取り組んだ日々が
実を結んだのだろうと思っています😌



そして娘。



彼女のこれまでの経過は
こちらの記事に書いた通りです。



娘を信じようとは思っていましたが、
はたして本当に
娘は多くの友達に囲まれる
中学生活に馴染んでいけるかしら…と
その記事を書いた時点では
私もまだ不安を抱えていました。


そして娘は結局、別室登校のまま
小学校を卒業することとなったわけですが、


実はこの1ヶ月、
驚くほどの大きな変化があったんです。

今まで、同じ教室(別室登校の子達が過ごす部屋)
で過ごしていたのに、
全く会話を交わしていなかった子と、
ある日、ひょんなきっかけから
お世話担当の先生を交えて
長いこと色んなおしゃべりをしたそうで、
そこではじめて、好きなことに
たくさん共通点があることに気づき意気投合。

そこからの娘の変化は目覚ましいものでした。
2月までは、
週3日間、そして午前中のみしか
登校できなかったのに、


そのお友達に
「なんで毎日来ないの?
娘ちゃんがいないとつまんないんだけど」
なんて言われたらしく、

それをきっかけに、
あれよあれよという間に、
週5全て、午後の終わり時間まで
過ごせるようになりました。 



…友達パワーすごい!!! 

まずもう、それだけで
衝撃を受け、
親として嬉しい気持ちで
いっぱいでした。

ただそれでも、
教室には行かないというのは
変わることはなく、
最後も集団の卒業式には参加せず、
学校と相談して
タイミングをずらして
他の生徒はいないところで
卒業証書をいただきました。


だから、
明るい兆しを感じながらも、
やっぱり集団が苦手なことには、
変わりないんだろうなって
思ってたんです。

なのに、なのに、
さらなる衝撃を受けたのは、
その卒業式の翌日のことでした。
娘ちゃん、
私に話をすることもなく、
いきなり友達との公園遊びに
出かけてたんです!

私が仕事から帰った後、
娘が見慣れないデニムパンツ姿でいるものだから
どしたの?って聞いたら、

「えー?友達とみんなで
公園でかくれんぼしてたら
雪でびちゃびちゃに
なったから着替えたーー」と。

え?え?
ちょっと待って、
友達と?
公園で?
みんなで?
かくれんぼ???
え?
何が起きたの?

しかも、そのお友達、
相談室で仲良くなった子とは
また全然別の同じクラスの子達だそうで💦

もう意味がわかりません😵‍💫


実は、
卒業式終わった直後から、
今まで完全なる読む専門での
参加だったクラスLINEの会話に
なんか入っていってるなーって、
そんな雰囲気を
娘の言動から感じてたんですけど、

不登校の2年間、
お友達と遊んでもいいんだよ?って
娘に伝えても、
いや、そんなこと誘う勇気は
私には到底生み出せないから…なんて言って、
休みの日も、私と用事や遊びに出かけるほかは
完全に家に篭りっぱなしだったのに…💦


そんなかつての娘からすると
全く信じられない出来事😂


もはや変化が目覚ましすぎて、
現実とは思えないレベルです😵


いや、友達関係は特に問題ないとは
前から聞いてましたけど、
集団とかあんまり関わりたくないな、
苦手だなって思うから
遊びに行かないのかなって
母は思ってたんですが…💦

逆にめちゃめちゃ 
困惑してしまう気持ちを
押し殺し、

「…なんか、心境の変化でもあった??
お友達と…遊べるようになったんだね?💦」

こう、聞いてみました。

すると娘、

「ん?いやー、なんか
もういっかなーって思って。
卒業したし。」

と。


卒業したから、
いっかなー



…なの?😅

…なんとまぁ、
あっさりな返答ですこと💦


いい方向の変化なので、
その理由を掘り下げて聞くのも
ちょっとアレかな😑
と思い、その時はとりあえず
そのまま見守ることにしました。


結果、その日以降も、
あなた今までホントに不登校だったの?
って思うほど、ちょいちょい
遊びに出かけ、普通の小学生の
春休み生活を謳歌しております😅


朝から出かけて、
何人ものお友達と、
夕方まで遊びまくる日まで
あったりして。


おこもり生活が長かったから
体力的な心配もありましたが、
そんなことあったかしら?
と思いたくなるような
元気な活動っぷり😂


その後の娘との
おしゃべりでも、


私「お友達、急に遊べるようになって
びっくりしてるんじゃない?」


娘「んー、別に?普通だよ?」


私「娘ちゃんが、中学は普通に通うこと、
お友達に伝えた?何か言ってた?」


娘「ああ、うん。
ホント!?通えるの!?
って喜んでたよー」


私「昔、お友達に置いてかれて
辛かったとか言ってたけど
今はそんなことない?大丈夫?」


娘「あー、もうそんなこと気にしなくなったから
大丈夫。置いてかれることもあれば
置いてくこともあるしさ、お互いさまだよねー」




はぁ…
そうですか😅


もう、ちょっとよく
わからないのですけど、

なにか、卒業を機会に
娘の中で、
「もう大丈夫」スイッチが
押されたようです😇


スイッチって、こんなに急に
切り替わるものなんですね😇

もう、衝撃的過ぎて
笑うしかありません🤣


まぁただ、
この心境の変化を
娘自身、言葉にして説明するのは
ちょっと難しいのかもしれません。


だから、はっきりしたことは
確かめようがないのですが…

私なりに推測するに、



嫌なこと、困ることをされても
拒絶したり、怒ったりできず、
メンタル的にも身体的にも
弱りきって
疲れきってしまっていたあの頃、

娘にとっては、
「教室」という箱と、
「クラス」という集団の枠組みが、
逃れられない苦しい状況に
自分を押し込める象徴のように
感じられていたのかもしれません。

そこからしばらく離れて、
安心できる家の中で
ゆっくり心を休めて、
自分に向き合って。



学校内では別室で、
娘に危害を加えないお友達とだけ
関わる日々を重ね、

家では、私や姉とたくさん遊んで、
おしゃべりして、

自分の好きなこと、
楽しいと思えること、
目一杯笑えることを
いっぱい経験し、
そんな気持ちを楽しめる自分を
少しずつ取り戻し、


徐々に、言いたいことを言っても
非難されることはない。
周りに気を遣い過ぎなくて大丈夫。
思ったことを伝えた方が分かり合える。
大丈夫、大丈夫って、
そういう心の下地を
積み重ね、積み重ね。


ようやく
もう自分の脚で歩いていける。
特別に配慮され、
守られることがなくても、
外の世界と関わっていける。

そんなふうに
気持ちを切り替え、
一歩踏み出せるようになったのが
「小学校卒業」
というタイミングだったのかな
という気がしています。


娘が元気になった今ならば、
ふと気を抜くと、
ついついこんなことを
考えてしまいそうになります。


もっと早くに教室に
戻れたんじゃない?

教室に戻ってみるというのを
もっと挑戦させる必要が
あったんじゃない?

もう大丈夫なのに
戻ってなかったっていうのは
本人の甘えじゃない?

なんて。

でも、私は思うんです。
あれだけ辛い思いをした後です。

そして、元々本人が
中学になったら戻るって
決めていたんです。

それなのに、
大丈夫そうに見えるからって
本人の意に反して
戻るタイミング早めさせることは
するべきではないって。

私は、子どもに甘いのかもしれません。
この対応は、
子どもを甘やかしているだけと捉える方や、
しなければならないものから
逃げるクセが付いてしまうのではと
懸念される方もいるかもしれません。

私も、正解は分からないんです。

ただ、今回は
自分で「よし、行こう!」
って思えることが大切だと
思っていました。

なので、入学式を前に
そんな気持ちになれた娘の様子を見た時、
それなら卒業式も参加できたんじゃない?
少しでも、教室に戻れたんじゃない?
なんていう批判の気持ちではなく、

その気持ちで、
春休み中からお友達とやり取りできたら
4月からの中学生活も、
よりなじみやすくなりそうと
ほっと胸を撫で下ろす安心感の方が
強く湧いてきたのです。


これからまた新たに
「中学校」という箱の中に
入っていくわけですけれども、


まだまだ彼女は
ビビりではありますが、
以前より
ずっとしっかりとした「自分」を持って
飛び込んでいけるはずなので
きっと、中学生活も大丈夫。
今はそう思えています。


振り返ると、
去年の今頃は
こんな気持ちになれるなんて
想像もできませんでした。

親として、
もがいて、もがいても、
心配して、心配しても、


結局は、
子どもが自分で
立ち上がるしかない。


親は、ひたすら
子どもの心を大切に、
諦めずに見守る。
子どもの自主的な言動に対して
サポートする。
それしかできないなと
思っていました。


たとえ、子どもが立ち上がるのが
いつになるか、
全く見えてこなくても。


でも、その「いつか」が、
ようやく来たような気がします☺️


春からの新生活、
子ども達は
もちろんまた、
辛いことや苦しいことも
たくさん経験すると思います。
くじけることも
きっといっぱいあると思います。


けれど、
家で休んで気晴らしして、
辛さを吐き出して、
一旦落ち着いて。


そして、なんとかまた
自分の脚でまた歩いていくぞって、
そんな風に切り替えられる。


そんな、
子ども達にとって
心の基地のような。


我が家がいつも
そんな場所であるように、
これからも
親として日々
子どもとの関わりを模索していこう
思っています。


これで
「子ども達の春」のお話は
終わりです。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました😌





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