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N中等部のオンラインホームルームで実際に使っているスライドを公開してみる

こんにちは、N中等部の佐藤です。

今回はN中等部での経験をもとにオンラインのホームルーム運営の具体的な内容や時間配分、先生の話し方などをご紹介したいと思います。

■この記事は以下のような方にオススメです
・学校や塾でオンライン授業の展開を検討or既に実施している
・オンラインのコミュニケーションを試行錯誤している
・オンラインホームルームの実際の例が見てみたい

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■新学期スタート 4月は朝に「はじまりの会」、夕方に「おわりの会」を実施

N中等部は通常授業を5月7日(木)実施すること決定し、それまでの4月からの期間にzoomを使ってオンラインガイダンスとして「はじまりの会」「おわりの会」「交流イベント」を実施しました。
この記事ではホームルームである「はじまりの会」「おわりの会」についてご説明していきます。


まず、N中等部のホームルームは毎日形式を決めてzoomで実施しました。
⓪オンラインでのお願い
①先生からの挨拶・・・1分
②チャットで挨拶・・・2分
③マインドフルネス(呼吸による集中)・・・2分
④ミニワーク・・・20分
⑤振り返り・・・3分
⑥今後のお知らせ・・・2分
の構成です。

ここからは各項目の説明を、実際のスライドを用いつつ説明します。(スライド全体は本記事の最後に掲載しております)

■「⓪オンラインでのお願い」が全体の空気を作る

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毎日のホームルームでは必ず「お願い」のスライドを載せていました。オンライン空間は普段の教室とは全く違うものです。普段言わないこともチャットで気軽に言えてしまうかもしれないため、全体で守る約束事を「グランドルール」として毎日話すスライドに入れていました。先生も生徒も協力してオンラインに対応していく必要があると考えています。

※先生が話す時のコツ
 ・グランドルールの大事さが伝わるようゆっくりハッキリ話す
 ・生徒が理解し守ってくれていることへの感謝を伝える


■①「先生からの挨拶」で“教室”の空気作り

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先生の雑談が楽しみ……という生徒たちも多いかもしれませんが、オンラインでは生徒の反応が見えづらいのでついつい一方的に長話をしてしまいがちです。スライドでは、自己紹介や時事ネタについて話をするのは1分と時間を決めていました。オンラインなので、話した記事のリンクや画像を貼っても良いと思います。

※先生が話す時のコツ
 ・明るく楽しく、長くならないように伝える
 ・画像などを使って分かりやすくする

■②「チャットで挨拶」で気持ちの切り替えを

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先生からの挨拶の後は、生徒たちの出番です。全員で同じことを言ってもいいですし、それぞれ「今の気分」を書いてもらうなど問いかけを工夫しても良いと思います。
大事なのは先生がきちんと、それぞれの生徒の声にリアクションを取って、オンラインでも先生と生徒のつながりを作ることだと思います。

※先生が話す時のコツ
 ・先生やクラス独自の問いかけなど雰囲気作りを大事に
 ・チャットに書いてくれた挨拶になるべくリアクションする

■③姿勢と集中の準備を「マインドフルネス」で

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N中等部では授業やHRの開始時に姿勢と呼吸を整える時間を取っています。元々は宗教的な意味合いのあるマインドフルネスですが、近年ではAppleなど世界的企業でも取り入れられ始めております。
特にオンラインで様々な状況から参加している生徒たちに対して、体と心を落ち着けて授業に取り組む準備をしてもらう意図があります。(細かい指示などは本稿では割愛します)

※先生が話す時のコツ
 ・生徒へのリアクションはせず、落ち着いた雰囲気で行う

■④「ミニワーク」は“zoomの特性”を活かす!

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今回ご紹介しているワークは「観察」がテーマです。画像を見て気づいたことをチャットにひたすら書くという内容で、生徒は細かい部分まで見て様々な気づきを記入してくれました。もちろんこれは「深く観察しよう」という意図があるワークなのですが、実は裏テーマとして「クラスメイトの画面にも注目して繋がるきっかけを作ってほしい」という思いがあるものでした。

まだ4月で、新しいクラスメイトとの友達関係も作れていない状態。生徒にとって、勉強はどうなるの? いつから通えるの? という不安とともに、友達ができるかな? という不安も大きいものだと思います。

このワークでは「色んなものを観察しよう」というテーマに「他者への注目」を結びつけたものです。他の日のホームルームでも、コミュニケーションや繋がり作りをテーマにワークを作成しました。

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※先生が話す時のコツ
 ・生徒にチャットで質問や感想を書いてもらうようにする
 ・画面の文字だけを見ず、生徒の表情を見つつ説明する
 ・ワーク部分は明るく元気に盛り上げる


■⑤「振り返り」は生徒も先生も実施、多様な見方に気づく

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ワークが終わった後は必ず「振り返り」を実施しています。これは学習内容を定着させることの他に、他者が自分とは違うことを感じたり気づいていることを、知ってもらうという意味があります。
先生の感想も学習内容を確認するものではなく、短めに素直な気持ちを伝えてシンプルに進行します。

※先生が話すときのコツ
・生徒の発言を読み上げ、共感できる部分は共感を示す
・同じ意見を言っている生徒にも注目して読み上げる

■⑥「今後のお知らせ」

登校した教室に掲示して生徒の目に留まるようにしていたような「お知らせ」も、オンラインでは繰り返しアナウンスする必要があります。重要な事項は毎日伝えています。

※先生が話すときのコツ
・最後までしっかり丁寧に話す

■おわりに

実際の教室で行うホームルームとは多くのことが異なると思います。しかしオンラインの特性を活かしたホームルームにすることで、各先生のオリジナルのホームルームが作り出せると思います。
こちらで紹介させていただいたスライドが先生方の一助となれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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ありがとうございます!どうぞ、ごひいきに!
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学校法人角川ドワンゴ学園の『N中等部』で、運営支援として各キャンパスのサポートや教材編集などに携わっています。昨年は江坂(大阪)キャンパスのキャンパス長でした。平成1年6月26日生まれ。

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