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登校は通学でもオンラインでも。N中等部が行っている学びの“イマ”を中継してみる。

こんにちは、N中等部の佐藤です。
緊急事態宣言が解除された今、N中等部通学コースは「通学」でも「オンライン」でも参加できる授業や教室運営を実施しています。生徒は毎日、通学をするのか自宅から授業を受けるのかを自分で選ぶことができます。

こう説明すると「生徒によって異なる授業を実施しているのでは?」と思われるかもしれません。しかし、実際は教室でも自宅からでも同じ授業を受け、グループワークなども一緒に行っています。

今回の記事では、N中等部が実施している「通学したい生徒」と「オンラインで参加したい生徒」が一緒に学ぶ仕組みについて、登校から昼休みまでを追いかける形でご紹介します。

1、キャンパスへ登校

まず通学をスタートをするにあたって、授業のタイムテーブルを1時間遅らせ、電車通学の生徒が通勤ラッシュにかぶらないようにしました。通学を希望する生徒は10時〜10時半の間に通学をしますが、写真のように入り口では消毒と検温を行い、健康状態を確認してから教室に入るようにしています。

登校

2、着席&はじまりの会

教室は、ソーシャルディスタンスを意識した距離で机を配置しています。生徒たちは、指定された席に座り、PCからクラスのZoomに入ることで「登校完了」となります。
Zoomの向こうには職員や自宅から参加する生徒が待っており、既にチャットで盛り上がっていることもあります。

ディスタンス配置

「はじまりの会」では全員で挨拶と1日の流れの確認や簡単なワークをします。通常と違うのは解説する先生が教室の前に立つのではなく、Zoom上で解説を進めているところ。Zoomを通してそれぞれのPCでコミュニケーションを図ることができています。

3、1コマ目の「21世紀型スキル学習」

N中等部の21世紀型スキル学習ではコミュニケーションやアイデア発想などについてグループワークを通して学んでいます。こちらもオンライン参加の生徒と通学参加の生徒が平等に授業が受けられるよう、Zoom上で授業を実施します。

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ワークの成果物や作成したスライドは、N中等部で使用しているチャットツール「Slack」でシェアすることで、オンライン、通学のどちらの生徒も確認することができます。さらに、先生や他の生徒から、成果物に対するコメントもSlack上で受けとれます。

ワークシート

4、2コマ目の「基礎学習」

基礎学習は自分の目標にあった学習を個々に進める時間です。キャンパスでは質問がないか先生たちが教室を見て回りますが、オンラインで学んでいる生徒は勉強している様子をそれぞれカメラで共有する等、学習のモチベーションを保てるような工夫も行っています。

基礎学習

5、昼休みの過ごし方

昼休みは各自が持参した食事をとりますが、やはりクラスメートと遊びたくなるもの。現在はオンラインで参加している生徒と教室に来ている生徒がいる状態なので、「遊び」にも、さまざまな工夫しています。

例えば、教室にあるホワイトボードに一人ずつ絵を描きにくる「絵しりとり」では、密な状態を作らずに絵と言葉でコミュニケーションが取れます。オンラインで参加する生徒は、ホワイトボードに描かれた絵を見ながら、なんの言葉を表しているのか想像し、楽しんでいます。

(ぼかし済)休み時間

また、Zoomを使った人狼ゲームでは、教室からでも自宅からでも参加でき、みんなが同じゲームを楽しんでいます。こうした遊びは先生が提案する場合も、生徒からの意見を取り入れる場合もあります。すべての生徒が参加できる遊びをみんなで考え、休み時間に交流をしています。

オンライン人狼

6、最後に

「通学したい生徒」と「オンラインで参加したい生徒」が同じ授業を受ける。双方が楽しめる授業や休み時間にする。こうした未知のことに取り組めているのは、生徒たちの協力やアイデアがあってのことと考えています。

それぞれの不安と向き合いながらも、できることを一つひとつ積み重ねていった結果がN中等部の「イマ」です。この「イマ」を更新し続け、よりそれぞれの生徒の学びをサポートできるよう取り組んでまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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