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7番:わんこが飼いたい

我が家には、かつて5頭のわんこたちがいました。

子どもたち、ゆうたとはるかは、ずっと犬を飼いたがっていました。
そんなある日、幼稚園のママ友が
「実家でダックスフントの子犬が生まれたんだけど、どう?」
と声をかけてくれました。
夫婦で話し合った結果、ダックスフントを飼うことに決め、ママ友に子犬が残っているか確認しました。
子どもたちに「犬を飼いたい?」と聞くと、二人とも目を輝かせて大喜びでした。

しかし、子ども達に話した直後にママ友から電話があり
「ごめんね。ちょうど子犬みんな行き先が決まっちゃってたの」
と言われました。
子どもたちにそのことを伝えると、案の定、大泣きしてしまいました。
私たちもとてもがっかりでした。

諦めるわけにはいきませんでした。
私たちは新たに犬種を見直し
犬の本やインターネットでたくさん調べました。
そして、ついにトイプードルに決めました。
こうして我が家にやってきたのが、
元気いっぱいでわんぱくな男の子「ココア」です。

ココアはすぐに家族の一員となり
特にママとゆうたの言うことをよく聞きました。
しかし、はるかはココアに泣かされることもしばしばありました。
それでも、家族全員がココアを愛し、大切に育てていきました。

1年後、ココアが一人で寂しくないようにとわんこ友達のブログで見つけた「こたろう」をお迎えすることにしました。
こたろうは甘えん坊で食いしん坊で
初日からココアのベッドに潜り込んで一緒に寝ていました。
おかげで、ココアもご飯を取られまいと偏食が治り、手間をかけずに食べてくれるようになりました。

さらに1年後、こたろうのパパとママが同じ弟妹が生まれたと聞き
「女の子もいたらかわいいだろうなぁ〜」と考え
妹わんこをお迎えすることに。

そしてそのまた1年後、女の子一人では可哀想だからと、もう一人女の子を迎えました。

さらにまた1年後、そのパパとママのお産が最後になるということで、最後の子をぜひお迎えしてほしいと頼まれました。こうして、我が家には5頭のわんこが揃いました。

ゆうたとはるかは、毎日わんこのお世話をしてくれました。
散歩やトイレ掃除、ご飯をあげるなど、
子どもたちも一生懸命にお世話をしていました。

ゆうたが小学生の時は毎週日曜日にわんこのレッスンに通い
アジリティなども頑張りました。

彼が中学生になって部活が始まっても、
朝早く起きてわんこたちの散歩を欠かさず、学校へ通っていました。


時が経ち、我が家の5頭のわんこたちも年を重ねました。
1頭、また1頭と別れを告げるたびに
家族みんなが深い悲しみに包まれました。
それでも残った子たちを大切にしなければと、私たちは必死でした。

そして、先日最後の子が17歳の誕生日を前に虹の橋を渡ってしまいました。

わんこたちがいなくなった我が家。
子どもたちは人生のほとんどをわんこと過ごしてきました。
彼らがいない生活は考えられないほど淋しく、言葉に表せないほど悲しいものでした。

わんこたちとの思い出は今でも私たち家族の心に深く刻まれています。
彼らが教えてくれた愛情や絆は、
私たち家族にとってかけがえのないものです。
これからも彼らの思い出を胸に、大切にしていきたいと思います。

その愛は永遠に私たちの心に残り続けます。
わんこたちはきっと、お空から私たちを見守ってくれていることでしょう。

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