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初釜

今日は初釜。

お軸は「日出乾坤輝(ひいでてけんこんかがやく)」
初日の出は旧年の闇を一掃し、大光明は天地に輝く。

乾坤は天地という意味だと聞いて、乾坤一擲という言葉が気になったので、Google先生に聞いてみた。

「乾坤」は天と地のこと。
「一擲」はサイコロを一回だけ投げること。
乾坤一擲は、天と地、どちらの目が出るかを賭けるという意味で、サイコロの一振りに運命を賭けるような大勝負をすること、なんだそう。

そんな大勝負をするようなことはこの先もなさそうだなと思った。

それはそれとして、初釜は楽しかった。
今回はよその人は呼ばずに、いつもお稽古に来ているメンバーだけでの初釜だったので、お稽古も兼ねつつ、気楽な会だった。

お食事で普段飲まない日本酒もいただいて、ちょっと眠くなったけど。
お茶席でいただく日本酒はなんであんなにおいしいんだろうか。
普段飲まない私でも、このお酒はおいしいなと思うものが出される。

お棚は宗旦好みの及台子で、輪島塗の朱の手桶の水指がとても華やかだった。
そして初釜のお濃茶は金と銀の嶋台茶碗を使う。
どれもこれも美しい。

うちの先生は、毎年初釜で、今年の目標を聞く。
一昨年は、お花を上手に生けられるようになることを目標にしたら、折に触れてお花を生けさせてくれた。
いまだに難しいけど…。

昨年の目標は、客ぶりを良くすることだったけど、お茶事に行ってみて改めて、これは一生の課題だなと思った。

今年は、基本の所作を丁寧に、確実にして、相伝物をもう少ししっかり覚えていきたい。
そして1回1回のお稽古を大事に、楽しんでいけるといいなと思う。

今日は、光沢のある、少し絞りの入った着物にした。
昔親戚のおばさんから反物をもらっていて、それを仕立てたもの。
帯は、以前習っていたお茶の先生からいただいたもの。


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