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お稽古が楽しい

日曜日はお茶のお稽古だった。

お軸は建仁寺の益州さんという方が書かれた「日々是好日」で、変に崩すこともなく、きっちりとした字で読みやすい。

掛花入れには紫陽花とシモツケが生けられていた。
お花がいっぱいあるうちにということで、今回も花寄せをして、お茶室はお花がたくさん。
とっても華やかな雰囲気になる。

6月に入って、お棚は江岑棚になっていた。
白楽の独楽の水指が合わせてあって、柔らかい地色と少し丸みのある形がとても好き。
お棗は蛍の蒔絵で、今の季節にぴったり。

お濃茶とお薄のお稽古をしたら、先生に「やまもとさんは本当にお点前がきれいになったわねぇ」と言われた。

北九州に引っ越してきて、すぐに探したのがお茶の先生と漢方の先生。
今の先生を紹介していただいて、通い始めてまる5年になった。

それまでも、お点前は丁寧にしていたつもりだったけど、長くやっているといつの間にか変な癖もできていたり、なんとなくあいまいにやっていることもあったみたい。

前の先生のところでは私が一番長かったこともあって、他の生徒さんたちのお手本みたいにされていたから、多少慢心もあったんじゃないかと思う。

今の先生は、所作の一つ一つをきっちりと教えてくれるから、言われたところをしっかり意識してやるようになって、5年前と比べるとお点前も全然違っていると思う。

つくづく、慣れとか惰性は本当に良くないなと思う。
先生のところは、お軸は毎回違うし、お棚も毎月変わる。
同じお棚のお稽古でも、前回のお点前とは違ったものをするように言われるし、毎回緊張感もあって、正直なところ慣れとか惰性が生じようがない。

まだまだ知らないことが山ほどあることも、お稽古も勉強も全然足りていないことも自覚できて、お稽古に臨む姿勢が変わったと思う。
そして前よりももっとお稽古が楽しいし、お茶が好きな気持ちが大きくなった。

こんな素敵な世界があることを、知ってはいたけど、まだまだこんなもんじゃなかった!
たくさんの楽しみを教えてくださる先生に感謝したい。

着物はグレー×白に花柄の紬の単に、赤系の帯を合わせた。

着物は昔リサイクルで買ったもので、帯はおばあちゃんの箪笥にあったもの。
持っている長襦袢より、袂が少し長いのが難点。

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