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『本のない、絵本屋クッタラ』

Amazonにオススメされて、図書館で借りてきた、
標野凪の小説『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』

食べ物屋さんが舞台になっている本をよく読むせいか、こういう本がオススメされることがよくある。

札幌にある絵本屋さんが舞台。
とはいっても、タイトル通り、本は置いていない。
その代わりにおいしいスープとコーヒーがある。

本屋さんの看板には
「あなたの悩みに効く御本をお探しします」と書かれていて、色々な悩みやモヤモヤを抱えた人たちが訪れる。

店主は話を聞いて、後日その人に合った古書の絵本を何冊か見繕って連絡するという、オーダーメイドの絵本屋さん。

設定がおもしろい。

絵本は色々な解釈ができるので、その人の置かれた状況や年代によっても、受け取りが様々。
だからこそいいのかも、と思う。

お客さんは、おいしいスープと絵本から、自分なりの気づきを得て、前向きな気持ちになって帰っていく。

そんな様子が、店主の共同経営者の八木くんという名のヤギ目線で語られたりする。

紹介される絵本は、結構メジャーなものから、あまり聞いたことのないものまで色々。
巻末に一覧で紹介されているのが親切。

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