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『名探偵のままでいて』

小西マサテルの小説『名探偵のままでいて』

Amazonにオススメされて、タイトルも気になったので図書館で借りて、昨日の人間ドックの待ち時間で読んでた本。

図書館の予約待ちが長かったから、人気なんだなーと思ってたら、第21回「このミステリーがすごい!」の大賞受賞作だった。

元のタイトルは『物語は紫煙の彼方に』で、発刊にあたって『名探偵のままでいて』に改題したらしい。
元のタイトルも情緒があっていい気がするけど、『名探偵のままでいて』の方が万人受けしそう。

レビー小体型認知症になった主人公の祖父が、安楽椅子探偵として様々な事件を推理するお話。

短編の連作で、文章もさらっとしてるので読みやすいし、全体として映像化しやすそうな気がする。

前半の作品は、え~そんな真相!?という意外性もありつつも、なんだか物足りない感じだったけど、後半は読みごたえもある。
最終章の結末は予想通りの展開ではあったけど、おもしろかった。

作品中に色々なミステリーが出てきて、久々に翻訳物のミステリーが読みたくなった。

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