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傍観者にならないように心がけたい

テレビをつけたらNHKスペシャルが始まるところで、気になる内容だったので思わず見てしまった。
テーマは「”いじめ”から、逃げない 3年2組 4か月の挑戦」

日本ではいじめに対して事後対応に追われる状況の中、海外ではいじめ予防に力を入れて成果を出しているところが多いんだとか。

番組はその海外のいじめ予防プログラムを日本流にアレンジして取り入れている、大阪吹田市の小学校の取り組みを追った内容。

「自分が嫌なことをされたから、相手にもやり返していい」とか「みんながやっているから、自分もやっていい」といった考えは『シンキングエラー』といって、間違った考えだということを学び、シンキングエラーをしてしまったからダメなのではなく、していることに気づいたら変わっていってほしいということを、先生自身の体験や劇を通して子ども達に丁寧に伝えているようだった。

ただ頭ごなしに「いじめはダメ」と教えるのではなく、嫌なことをされた相手や周りで見ている人の気持ちを、子ども達が考えたり、話し合ったりしているのがとても良いと思ったし、自分でしっかり考えるからこそ、行動変容につながるんだろうなと思う。

いじめにつながりそうな出来事についても、担任の先生1人が抱え込まないように、校長先生含めた複数人で対応して、学校全体で共有するようになっていて、こうした仕組みづくりはとても大切だなと思った。

そして、いじめが起きた時の大多数は傍観者であること、その傍観者を、いじめが良くないことだと認識して、声を上げられる側の人にしていくことが、いじめをなくすためにとても大事だという話だった。

道端に石が落ちていて、そのままにしておいたら転ぶ人がいて危ないなと思っているのに何もしないのは、結果として石を置いたのと一緒だというような話を、昔母に言われたのを思い出した。

いじめに限らず、傍観者になってしまうことってあるなと思う。
そういう自分の行動が、誰かを孤立されたり傷つけたりすることにつながってしまうのかも。

自分がしなくても、誰かがやってくれるだろうとか、言ってくれるだろうとか、思いがち。
当事者意識を持って行動できる人になれるといいなと思う。

ちなみに写真の三猿「見ざる・聞かざる・言わざる」は、「自分に都合の悪いこと、人の欠点や過ちなどは、見ない、聞かない、言わないのが良い」という意味なんだそう。
傍観者のイメージとは違うんだけど、何となく選んでしまいました。

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